断腸亭料理日記2017
11月2日(木)昼
木曜日、先週に引き続いて、
また、富山出張。
時刻も同じ。
「かがやき」で、12時32分、富山駅着。
先週は、駅前の回転寿司。
また同じ、という選択肢も
確かにあるのだが、富山といえばもう一つの
名物。
そう、ブラックラーメン。
聞けば、富山でラーメンといえば、
必ずしも黒いものではないらしく、
九州でラーメンといえばとんこつ、というのとも
違っているらしい。
ある限られた店が始めて、数系統に
広がっているということのよう。
私の地元浅草にも[だらんま]
という店があったのだが残念ながら、少し前に閉店
してしまった。
ブラックは富山市を始め、富山県内に数系統あるようだが、
富山で私が入ったことがあるのは二軒。
一軒は駅前のビルの地下にある[いろは]というところ。
ここは少し前からあって、東京のラーメンショー
などでもなん回もNo.1になっているチェーン。
そしてもう一軒は新幹線が開通して、
駅ビルの中に入っている西町[大喜]というところ。
特徴は皆、あたり前だが、黒いということ。
なぜ黒いのか。
別段、イカスミではない。
おそらく、しょうゆなのだと思うのだが、
よくわからない。
しょうゆの色なのであれば、東京のラーメンでも
然りだが、赤くなるはずである。
たまりなのか、わからぬが、
富山のしょうゆの色なのか、、。
そして、もう一つの特徴はとにかく塩辛いこと。
前記の経験からすると、駅ビルに入っている
西町[大喜]というところが最も塩辛かった。
次が浅草にあった[だらんま]。
富山でのこのラーメンの食べられ方は
私もそうしてきたが、塩味が強すぎるので
必ず白いご飯を一緒に食べる。
ただ塩辛い、塩味が強いだけではなく、
うまみも濃い。
そして[いろは]。
ここは実のところ、富山まで行かなくとも
秋葉原のヨドバシにも入っており、食べられる。
ここの社長、いわゆる“やり手”。秋葉原どころ
ではなく、中国になん軒も店舗展開しており、
その他、タイにもあるようである。
この[いろは]のもの。
富山伝統の(?)、塩辛いものではない。
黒いのに、そこまで塩味が強いわけではない
のである。
おそらくこれが成功の秘訣であったのであろう。
昼時、店はにぎわっている。
煮玉子入りに小ライスを付けてもらった。
ご飯がなければ食べられないほど塩辛くはないのだが
富山の流儀に敬意を表しての、ライス付き。
麺はちょっと縮れた太め。
スープはほぼノーマルな塩味であるが、
魚介が感じられ、かなりうまみが濃い。
総じて、うまいラーメン、で、ある。
塩辛くなくとももちろん、
白いご飯にもよく合う。
うまかった。
お馳走様でした。
しかし。
私が気になるのは、浅草で閉店してしまった
[だらんま]のこと、で、ある。
私など塩辛い、正統の富山ブラックに
近い味であった[だらんま]は意外に気になり
思い出したようにではあるが、閉店少し前まで
時たま食べていた。
閉店の理由は、やはり最近は今一つの客の入り
だった、からなのか。
浅草の[だらんま]は2012年の開店というから
5年であろうか。
確かに、あの滅法塩辛い富山オリジナルは、
東京では一般受けはしなかったのかもしれぬ。
話題性がなくなると、やはり続かない?。
そうだったのかもしれぬ。
[いろは]のようにアレンジされた味だけでなく、
富山ローカルの極端な味でもバラエティーの一つとして
東京にあっても、もちろん、よいと思うのである。
やはり、この件、ちと残念である。
断腸亭料理日記トップ | 2004リスト1 | 2004リスト2 | 2004リスト3 | 2004リスト4 |2004 リスト5
|
2004 リスト6
|2004
リスト7 | 2004 リスト8 | 2004 リスト9 |2004 リスト10
|
2004
リスト11 | 2004 リスト12
|2005 リスト13 |2005 リスト14 | 2005
リスト15
2005
リスト16 | 2005 リスト17 |2005 リスト18 | 2005 リスト19 | 2005 リスト20
|
2005
リスト21 | 2006 1月 | 2006 2月| 2006 3月 | 2006 4月| 2006 5月| 2006
6月
2006 7月 |
2006 8月 | 2006 9月 | 2006 10月 | 2006 11月 | 2006
12月
2007 1月 | 2007 2月 | 2007 3月 | 2007 4月 | 2007 5月 | 2007 6月 | 2007 7月 |
2007 8月 | 2007 9月 | 2007 10月 | 2007 11月 | 2007 12月 | 2008 1月 | 2008 2月
2008 3月 | 2008 4月 | 2008 5月 | 2008 6月 | 2008 7月 | 2008 8月 | 2008 9月
2008 10月 | 2008 11月 | 2008 12月 | 2009 1月 | 2009 2月 | 2009 3月 | 2009 4月 |
2009 5月 | 2009 6月 | 2009 7月 | 2009 8月 | 2009 9月 | 2009 10月 | 2009 11月 | 2009 12月 |
2010 1月 | 2010 2月 | 2010 3月 | 2010 4月 | 2010 5月 | 2010 6月 | 2010 7月 |
2010 8月 | 2010 9月 | 2010 10月 | 2010 11月 | 2011 12月 | 2011 1月 | 2011 2月 |
2011 3月 | 2011 4月 | 2011 5月 | 2011 6月 | 2011 7月 | 2011 8月 | 2011 9月 |
2011 10月 | 2011 11月 | 2011 12月 | 2012 1月 | 2012 2月 | 2012 3月 | 2012 4月 |
2012 5月 | 2012 6月 | 2012 7月 | 2012 8月 | 2012 9月 | 2012 10月 | 2012 11月 |
2012 12月 | 2013 1月 | 2013 2月 | 2013 3月 | 2013 4月 | 2013 5月 | 2013 6月 |
2013 7月 | 2013 8月 | 2013 9月 | 2013 10月 | 2013 11月 | 2013 12月 | 2014 1月
2014 2月 | 2014 3月| 2014 4月| 2014 5月| 2014 6月| 2014 7月 | 2014 8月 | 2014 9月 |
2014 10月 | 2014 11月 | 2014 12月 | 2015 1月 |2015 2月 | 2015 3月 | 2015 4月 |
2015 5月 | 2015 6月 | 2015 7月 | 2015 8月 | 2015 9月 | 2015 10月 | 2015 11月 |
2015 12月 | 2016 1月 | 2016 2月 | 2016 3月 | 2016 4月 | 2016 5月 | 2016 6月 |
2016 7月 | 2016 8月 | 2016 9月 | 2016 10月 | 2016 11月 | 2016 12月 | 2017
1月 |
2017 2月 |
2017 3月
| 2017 4月 | 2017
5月 | 2017 6月 | 2017
7月 | 2017 8月 | 2017
9月 |
(C)DANCHOUTEI 2017