断腸亭料理日記2017
6月24日(土)第二食
第一食は、飯を炊いて好物のチキンライス。
昼前、天気もよいので自転車で出る。
だいぶ暑くなりそうなので、紺のTシャツにストローハットを
かぶって。
左衛門橋通りを下って、神田川沿いをひとまわり。
再び左衛門橋通りに戻って、再び南進。
靖国通りも越えて、ここから斜めに、繊維問屋街、
馬喰町、横山町を抜けて東日本橋。
抜けて、浜町。浜町公園で一休み。
浜町公園には中央区の区民施設もある。
部屋の使用予定が表示されているが、
目に付いたのは「神田祭直会」。
“直会”はナオライと読む。
本来の意味は「神祭りの終了後,司祭者と氏子の
おもだった者が神供を降ろして共同飲食することをいう。」
(コトバンク)と説明される。
祭事の後、神と同じものをともに食べる(供食する)ことで
参列者らと神とが一体化するという意味がある。
鳥越祭でも行われているが東京のお祭では、各地、多少の
違いはあろうが、お祭の役員さんなどの
幹部が集まって祭後にする打ち上げのことである。
神田祭は“神田”明神のお祭だが
氏子範囲は中央区にもまたがっている。
それでこうして中央区の浜町公園の部屋を使って
行われているものもあるのであろう。
再び、浜町を抜けて、清洲橋を渡る。
ここ、自転車で渡るのは私は実は初めて。
橋は関東大震災後のものだが、なかなか立派。
このあたりの隅田川は以前はY字に分かれていたので、
三又(みつまた)といわれていたところで
川幅がかなり広い。渡るのもたいへん。
今日の目的地は清澄公園、清澄庭園から、木場公園。
清洲橋を渡るとそこはもう清澄公園なのである。
意外に近い。中央区から江東区になるが街の雰囲気が
ガラッと変わる。言葉が適切かどうかわからぬが、
今は郊外住宅地の趣。
清澄公園をひとまわり、さらに隣の都立清澄庭園、
入場料を払って、徒歩でひとまわり。
清澄庭園に入るのは、実は私、初めて。
意外かもしれぬが、私、大名庭園はあまり
好きではない。
六義園など、大きいだけでどこをみればよいのか、
よくわからないのである。
同じ庭でもあまり、見た経験は多くもないが、
京都のお寺さんの小ぢんまりしているが、
計算され尽くした箱庭のような美しさがよい。
(一度だけ拝見したが、東山の青蓮院門跡は素晴らしかった。)
清澄庭園は三菱の岩崎家の庭。
関東大震災後、東京市に寄贈された。
庭園の端っこの方に当時の東京市の名前の
石碑の文面がちょっと、おもしろい。
書き始めに、岩崎久弥“君”と君付けして
その功績を讃え、感謝している。
岩崎久弥氏は創業の弥太郎氏から三菱三代目。
石碑の書き手の名前は「東京市」だが、東京市長が
個人的に書いたような書きっぷりで、おそらく
それに近い形であったのではと想像できる。
時代を感じさせ、おもしろい。
仙台堀沿いに東に向かい、平久川、木場親水公園、
木場公園。
木場公園南側。小さな子供のいる家族連れのバーベキューで
大にぎわい。北側にまわって、来た道を戻り、帰宅。
帰ってきたのは、15時頃。
かなり汗もかいた。
焼きとんや、[ま〜ちゃん]にでも行きたい。
チューハイにもつ焼きの気分。
しかし、あそこは16時開店であったか。
とても、1時間は待てない。
買って帰って、うちのガスで焼こうか。
スーパーで、長ねぎ、鶏肉、鶏レバー、
豚タン、氷結レモン。さらにエシャロット、
安くなっていた空豆。
そして、後のことになるが、鮎(養殖)3匹。
これは毎度お馴染み、鮎飯にしよう。
帰宅。
最近も、焼鳥を串からすべて外して食べるのは
よいのか、わるいのか、という論争があった。
個人的にはやはり刺したまま食べるべきだと
思っている。
もつ焼きにしても焼鳥にしても串に刺して
焼いてあるからうまい、のである。
だが、家でこれをしようとすれと、まず、
串に刺すのがたいへん。その上、ガスでは焼けないので
炭を熾し七輪で、ということになる。
どちらも拙亭にはあるのだが、さらに大仕事。
と、いうことでガスの魚焼き用のグリル。
魚用は網が荒いので、餅網をさらに置いて、そこに
塩をした肉を並べる。
様子をみながら、じっくり焼く。
空豆も同時進行で塩茹で。
焼けたかな。
皿にのせる。空豆も。
エシャロットは金山寺味噌。
チューハイ、チューハイ。
焼鳥、もつ焼きの類は、うまく焼ければ
塩の方が、やはりうまいのだが、これでは
まあ、40点程度であろうか。
たれにすればよかったか。
エシャロットが一番うまいのは、皮肉である。
エシャロットをこうしてもろきゅうのように
金山寺味噌などで食べるのはいつ頃からの
ことなのであろうか。
本来のエシャロットはフランス料理などで
香味野菜であったはず。
出初めの頃はもっと辛かったと思うのだが
今はちょうどよい。
時間がかかるので鮎飯用に米を洗って、酒、薄口しょうゆ、
水で水加減し浸水させておく。
よい加減に酔っ払って、ごろ寝。
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