断腸亭料理日記2017

ガパオライス・ポーク

7月30日(日)第一食

土曜日から一夜明けた。

隅田川の花火大会はたいへんな雨。
結局、私はそれ夕方から既に呑んでいて、
土砂降りなので、そのまま寝てしまった。

朝。

宿題を終わらせることにした。

今、江戸味噌など宿題はいろいろあるが、
うまくできていなかった、ガパオライス。
今度は豚でやってみる。

豚肉とバジルは買ってあったのだが、
豚肉はカレーやら、焼肉のたれで無造作に焼いてしまったりで、
結局、他のものに使い切ってしまった。

ジャスミンライスを水加減をして
電気炊飯器にセットし炊き始める。

我々は米を研ぐ。
米の表面についている糠などを取って
よくすすぐわけである。
タイなどではこれをしないで水加減だけをして
いきなり炊き始める。

香りのよいジャスミンライスはなるほど
と思うのだが、特に香りのよい米でなくとも
一般に研がない。

タイ以外でもインド、あるいはイタリアなど
ヨーロッパでも米は研がない。
なぜであろうか。

中国などは研ぐ、か(?!)。

なぜこういう違いが出てくるのか。

以前に茹でた蕎麦などの麺を水洗いするのか
否か。

日本では蕎麦でもうどんでも、必ず
水洗いをする。

これに対して、イタリアなどでパスタは洗わない。
茹でて湯を切ってそのまま使う。
あまっさえ、その茹で汁をソースに使ったりする。

これはなぜなのか、疑問に思ってここに
書いたことがあった。すると読者の方が、
ヨーロッパでは生水は基本飲めないので、
水で洗う習慣がないのでは、というご意見を
いただいたことがあった。

真偽はわからぬが、なるほどと思われた。

我々にはあたり前であるが、世界中で生水をそのまま飲める
ところというのは、少ないのかもしれぬ。

我々は本来の水にはきれいなものという意識がある
といってもよいかもしれぬ。
(もちろん日本でも汚れた水もあるが。)

世界中で飲食店で水が無料なのは、日本とアメリカ
だけである、などともいう。

かなりベーシックな食習慣であるので、
ことさらいわれることが少ないのだが、
調べてみるとおもしろいかもしれぬ。

閑話休題。

炊飯器のスイッチを入れて、豚肉を買いに出る。
こま切れ。

帰宅し、炊飯器が切れたら作り始める。

玉ねぎ1/4をみじん切り。
同じく、にんにく、生姜をみじん切り。
冷蔵庫にピーマンがあったので、これも。
豚こまは一口に切る。

フライパンに油を敷いて、玉ねぎ、生姜、にんにく。

炒める。

レッドペッパー。

今日は混ざりやすいように、ここで入れてみた。

肉も投入。

ピーマン。

よいかな。

ここで味付け。

今まで、少しオイスターソースが多かった。
入れるのはナンプラーとオイスターソースであるが
オイスターソースが負けてしまうと
どうもガパオライスらしい味にはならないことに
やっと気が付いてきた。

味見。

OKだろう。

仕上げにバジル。


軽く混ぜれば、出来上がり。
炊きあがったジャスミンライスと盛り付け。

うん、うん。

やっと、最初に作ったガパオライスの味に
なってきた。
バジルもやはりあった方がよい。

私の料理は、調味料は計ることはしない。
最初にそれらしい味になったのは、
完全に偶然であったのであろう。

してみれば、牛肉の場合もオイスターソースを
控えれば、ガパオらしい味になったのかもしれぬ。

やっぱり、暑い夏には、うまい。
ガパオライス、で、ある。





 



  

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