断腸亭料理日記2016
7月19日(火)夜
海の日の三連休明け。
私の三連休は夏風邪を引いて、
結局、三日とも寝込む羽目になってしまった。
主として喉の痛みと熱であったが
かねてよりの暑さによる疲れが原因であろう。
皆さまもお気を付け下されたい。
前号は、先週金曜に行った、五反田駅前の
洋食や[グリルエフ]のことであったが、
今夜はその路地を挟んだ隣。
表題にある[日南]という居酒屋。
もう少し詳しくいえば、肉系の串焼きをメインにした
居酒屋。
それも、私は知らなかったが、知る人ぞ知る、
遠くからもわざわざ食べにくる人がいる
というところのよう。
毎度書いている通り、五反田といえば、肉、である。
そのその草分け的な店?。(これはこの店の創業時期が
わからぬので、不確か。)
オフィスで[グリルエフ]へ行ってみたという
話をしたら、同僚がこの店のことを
教えてくれた、というわけであった。
これはさっそく行ってみねば、で、ある。
駅前の路地は直角に右に曲がっており[エフ]が
右の角で[日南]は曲がった左側。
この路地奥にはまだまだ店があるのだが、
やっぱり山手線駅前にしては、かなり
場末感が漂う。
店の表はこんな感じ。
これ実際にはサッシのようだが、
それこそ古びた裏長屋の腰障子のようである。
半分はあえてこのようにしているようではあるが
実際に大分、年月も経っているようではある。
だが、これ知らないとまず入れない。
入るとすぐにカウンター。
二階もありテーブル席も意外に多そうである。
お兄さんに一人というと、あいていた
手前のカウンターを示してくれる。
なにかこの店、常連さんも多くルールに厳しい
というような事前情報もあったので、
遠慮をして一番手前の出入口前の席に掛ける。
瓶ビール。
サッポロを頼む。
さて、メニュー。
ここの看板はお一人様一本限りという、
ハラミの串だそうな。
それ以外にも牛肉の串がたくさん。
ちょうど私の目の前が、ガラスの冷蔵ケースを挟んで
串を焼いているお兄さん。
ハラミ串を含めて、いくつか頼むが、
意外に切れているものがあって、お兄さんの
おすすめに任せてお願いし、好物の塩らっきょが
あったので、これも。
ビールとお通し。
くらげ酢。
塩らっきょ。
花かつお掛け。
これ流行りであろうか。
らっきょをかじりながら、病み上がり(治りかけ?)
でもあり、ゆっくりとビールを呑む。
改めてカウンターを含め、店内のお客を見てみると、
なんのことはない、いたってノーマルのようではある。
サラリーマンのグループ、女性も少なくない。
カウンターの隣は、IT系であろうか、ちょっとオタク風、
20代とみられる先輩後輩の男二人。
(そういえば、最近五反田は賃料が安いというので
特にIT系、ネット系?のベンチャーが増えていると聞いた。)
ともあれ、肉、一つ目が、目の前の焼いている
お兄さんから、差し出された。
炙りハツ。
表面を炙って、薄くスライスか。
お好みの薬味で、とのこと。
にんにく、生姜、芽ねぎ、か。
最初はなにもなしで、つまんでみる。
ん!。
これはうまい。
モツのくさみなどむろんなく、韓国系であろうか、
塩味、胡麻油がまぶしてあるようであるが
絶妙な塩梅。
流石に、噂通り。
なんこつ。
まあ、つくね、で、ある。
塩。
添えられているのは粒マスタード。
軟骨入りのつくねなので、コリコリした食感がよいのだが
それとともに、香ばしい焼き上がりと、
肉の旨みが口に広がる。
いちぼ?。
牛の尻の先の肉だそうな。
なにか他の味も付いていそうではあるが、
メインは塩。
焼き具合も絶妙なのであろう、
柔らかく脂もさることながら、旨み、で、ある。
ばかうま。
看板のハラミ。
ポテトサラダ付き。
いちぼにも増した、脂と、口中でほどけていくような
柔らかさそして、旨み、で、ある。
なるほど、これは絶品。
肉の目利き、下拵え、味付け、焼き具合、
このお兄さん(?)、天才的なのかもしれぬ。
と、今日は病み上がりでもあり、これで終了。
会計は4,500也。
安くはない。
だが、別段、焼肉のようにたくさん食べなくとも
うまいものをちょいと、で、よい。
ご馳走様でした。
ほんとうに、おいしかったです。
また。
03-3449-4425
品川区東五反田1-13-6
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