断腸亭料理日記2016
2月1日(月)昼
先週もそうであったが、月曜はAM栃木で
昼すぎスペーシアで戻ってくる。
浅草で降りて、1時すぎているが、昼飯。
またまた、ラーメンにしようかと考えた。
浅草にも一昔前に比べると、売れ線を狙った新店が
随分とできるようになっている。
スカイツリー効果もあろうし、ここ1〜2年は
海外からの観光客がご多分に漏れず、爆発的に増えている
ということもあろう。
試みに某有名ユーザー投稿グルメサイトの
浅草ラーメンランキングを並べてみよう。
1.自家製麺伊藤、2.佐賀ラーメン美登里、3.中華そばつしま、
4.弁慶、5.博多ラーメンいのうえ、6.江武里、7.与ろゐ屋、8.麺家ぶんすけ
9.入谷大勝軒、10.紅 (2/2現在)
ということらしい。
まあ、このサイトのランキングの信憑性には多分に議論の余地があると思うが
それでも堂々7位に入っている。
[与ろゐ屋]は創業18年という。
先週の蔵前[元楽]よりは新しいが、それでも浅草では、
もはや老舗といってもよいのかもしれぬ。
ここのご主人は浅草の生まれ育ちで、
ぽっと出で、儲かりそうなので、始めました
ではない、しっかりここに根を張っているのが
ちょっと見にもわかるのが理由の一つかもしれない。
また、ただ生き残っているのではなく、
今でも、7位に入っており、行列も珍しくない。
これは、アクティブな東京のラーメン客を捉えているからであろう。
これはたいしたものである。
場所もよいのかもしれぬ。
伝法院通りの東側。
伝法院通りというのは、仲見世を東西に横切る通りの中で
一番北、観音様寄りの通り。
観光客もよく通る。
弁天山近く、洋食の[大宮]、カレーの[夢屋]なんというのも
すぐ近くにある。
東武の北口から出る。
この通りが伝法院通りになる。
左に歩いて、交差点。これが馬道通り。渡って真っ直ぐ。
仲見世の少し手前の左手にある。
間口一間であろうか。小さな店。
店前に紺の上っ張り姿のご主人が出ている。
お昼の行列の整理をしていたのであろう。
列はなくなっているので、どうぞ、というので入る。
右手の帳場のようなところでお兄さんに勘定。
札をもらう。
ノーマルなラーメン玉子入りと、餃子にしてみる。
カウンター奥があいてます〜、とのこと。
ほぼ、満席。
奥に歩いていくと、なるほど一つあいていた。
札を出して、待つ。
隣は中国語を話している若いカップル。
20代前半?、いや、ハタチそこそこではなかろうか。
お、彼らのがきた。
彼女が限定の味噌で、彼氏は特製ラーメン。
彼らの習慣であろう。親子などでお母さんが子供の皿や
ご飯の茶碗におかずを取ってやる、ということをしているが、
喋りながら、ラーメンでこれを始めている。
仲良きことは美しきこと哉、であるが、あまりやっていると
のびるよ〜。
(私が出る時にもまだやっていた。)
私のもきた。
ラーメン玉子入り。
餃子。
細麺。
煮玉子は、卵黄が双子になっているもの。
スープはしょうゆといっているが、ほぼ塩といっても
よい味である。
鶏ベースに魚介か。
ひょっとすると、この前の神田和泉町[くろ喜]の塩に
近いのではなかろうか。
ご主人が小さい頃に、幼馴染の女の子の家がそばやで
そこにあったラーメンが原点で、それを再現しようと思ったのが
最初ということだが、おそらく、そこからずっとずっと進化している、
のであろう。
すっきりだが、うまみは濃厚。
やっぱりここ、うまいのである。
ただ、こなれているというのか、まとまっているというのか、
どこかとがっているわけではないので
なんとなく流行りに目がいっていると、存在を忘れてしまいがち。
そんなこともあるのかもしれない。
餃子の肉は鶏肉でにんにくは使っていないというが
それでもちゃんと餃子の味がしているのが、不思議。
うまいもんである。
餃子もつけると、随分な量であった。
いささか食べすぎ。
ご馳走様でした。
おいしかった。
やっぱり、忘れずにたまにはこなければ。
台東区浅草1-36-7
03-3845-4618
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