断腸亭料理日記2016
引き続き、モルディブ。
ボートダイブの2日め。
さて。
ここになにかいるのだが、おわかりになろうか。
3〜4匹いる小魚、ではない。
拡大してみる。
小さなへびのような。
長さは10cm程度、で、ある。
下の沈船の壁に張り付くように、泳いでいる、
というのか、這っている。
これ、魚なのである。
ヨウジウオ。英語ではpipe fish。
例のタツノオトシゴも近い仲間。
こんな小さな魚は素人ではまず見つけられない。
むろん、ガイドがたまたま見つけて、持ち玉として持っていて、
お客に案内する、のであろう。
きっとこやつらは、この沈船の元甲板を住処にしている。
これも沈船。
タテジマキンチャクダイ。
縞は横だが、なぜかタテジマという。
またいた。
ヨウジウオ。
そして、、、
はてな?
これは、ただの砂地に見えるのだが、、、、、。
いや、実際にただの砂地。
最近、どこかの水族館で癒し系というので
人気になっているというが、チンアナゴというもの、
が、いたはず、、、、なのだが、どこを探しても、
写っていない。
ムーミンに出てくるニョロニョロのようなヤツ。
ご記憶の方もあるかもしれぬ。
普段は尻尾を砂に入れて、砂からニョロニョロと顔を出している
のであるが、こやつらとっても臆病で、ちょっと近づくと、
すぐに引っ込んでしまう。
モンガラカワハギ。
昨日のゴマモンガラ同様50cm程度の大きさ。
沖縄の海にもいる。
しかしどうして、こんなサイケな模様になった
のであろうか。
もう一つ、これ。
シモフリタナバタウオ? カエルアンコウの類?。
名前も素性もよくわからない。
カエルのようなつぶれた顔。
カエルアンコウのようだが、どうも模様が違っている。
足のように動きそうな前ヒレ。これで歩き出しそうである。
いずれにしても、ひょうきんものである。
ダイビングはマンタやサメ、あるいはナポレオンといった
大物もさることながら、先ほどのヨウジウオだったり、
小さくてもこんなヘンな魚を見つけるのも
愉しみの一つである。
朝のイルカに加えて、今日の目ぼしいのはこんなところ。
しかし、やっぱり、このあたりの海のサンゴは
どこもどうもあまりかんばしくない。
先に、サンゴの減っている理由をオニヒトデ書いたが
それだけでなく複合的なものというのが正しかろう。
今夏も沖縄などで、どうもそんな報道が聞こえてきているが
地球温暖化などによる世界的な海水温の上昇ももう一つの
大きな要因である。それで以前は沖縄も、オーストラリアも
モルジブも、ほぼ同じ頃にサンゴがやられている。
ヴィラに戻り、昼飯。
今日も軽く、ルームサービス。
パスタを内儀(かみ)さんとシェア。
魚介のトマトソースになぜかポーチドエッグのせ。
魚ややっぱりスナッパーか。
海老はともかくムール貝はモルディブの海には
いないと思われるが、、。
ゆっくりやすんで夜。
予約を入れてくれてあった「M」というグリルレストラン。
ビーチにテーブルを出した席。
前菜、メイン、デザートを選ぶプリフィクスの
コース。
インドネシア風の焼鳥、サテ。
鶏だけではなく、海老もある。
やっぱり香ばしい。炭火焼きのよう。
揚げせんべい。
ソースはピーナッツ。
うまい。
これは内儀さんのもの。
中華と洋風の折衷のような料理。
雲呑の皮をラビオリのようにしたもの。
(中身は忘れた。)
コースの途中だが、
つづく
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