断腸亭料理日記2015
さて。
今日は、ばらばらとしたものだが
最近食べたもので書いておきたいもの。
まずはこれ。
3月12日(木)
名古屋出張で名古屋駅の新幹線ホームの
立ち喰い、きしめん。
男性の方なら一度くらいはここのものを
食べたことがあるかもしれない。
私は名古屋に数年居たことがあるので馴染み深い。
名古屋圏のJRの駅のホームには新幹線に限らず
かなりの割合で立ち喰いがある。
きしめんもあるが、うどん類、おにぎりその他に、
酒も出すし、どて焼きなどのつまみの類もあり、
場所によっては昼から呑んでいる人を見かけることもあった。
きしめんはご存知の通り名古屋の名物。
花かつおがのっているのが定番だが、
問題は量。これは少し少ない。
もっと山盛りでのせるのが、名古屋流であろう。
新幹線のホームなので価格も高めで、ちょいと
ケチっているのか。
きしめんというのは、うまいもんである。
東京でも、ひもかわといって、実は昔からあって、
私の親父などは好物であった。
うどんと作り方は同じなのかよく知らぬが、
こうして平たくするだけで、腰、食感など
まるで様変わりする。
次はこれ。3月17日(火)大阪出張。
なん回も書いているが、北浜の[ニューハマヤ]
という洋食やというのか、グリルの焼肉定食。
(と、いってもここにはほぼこれ以外のメニューは
ないのであるが。)
肉とオムレツというのか、スクランブルエッグの固まったの
というのか、がのっている。
焼肉定食といっても侮ることなかれ。
基本しょうゆ味なのだが、なにが入っているのか
わからぬが、濃い味で、かなりくせになるうまさ。
これはハム付きダブル(焼肉が大盛り)という“グレード”
になるのだが、値段は\800〜\900と大阪のランチとすれば
高い方だと思う。しかし、この肉の盛りを見ればむべなるかな。
ご飯はお櫃が置かれ、お替り自由。
いつきても、サラリーマンでほぼ満席。
東京にも昔はこういうグリル系の定食やは多くあったが
やはりなくなってほしくない店の一つである。
同じ日の東京駅。
八重洲地下のラーメンストリート[斑鳩]。
ノーマルなラーメン。
新幹線で大阪から帰ってきて夜の9時近くであったか。
車中で缶ビールと缶チューハイを呑んで
もう覚めかかっているようなところ。
ここで食べたのは二度目であろう。
昼間は行列でとても並ぶ気にもならないが
この時刻であれば、問題なく座れる。
本店とは味が違うという声もあるようだが、
九段下の本店には行ったことがないので
私にはわからない。
魚介系とんこつ。
まとまった味なのではなかろうか。
次。
これは、3月18日(水)
日本橋の立ち喰いそば[一心たすけ]。
かの日本橋[藪久]の並び。
([よもだそば]があって、その隣。
そばやが三軒並んでいる不思議なところ。)
冷たいそばで、いわゆるぶっかけの
天ぷら付き。春菊をのせてもらった。
ここは八重洲だの大門、田町などにも
あるようで、チェーンといってよいのであろう。
しかし、いわゆるチェーンの[富士そば][小諸そば]
などとはちょっと違って独立系というのか、
手作り感があり、個人経営の路麺に近いにおいがする。
インドカレーなども置いていたりするのも
その方向。
かなり細く腰のある蕎麦で、こうして冷やして
食べると、なかなかのもの。
ちょっとおもしろい立ち喰いそば、で、ある。
そしてこれは、今日。
3月19日(木)昼、北陸出張。
開業したばかりの北陸新幹線で着いて、
昼飯は開店したばかりの富山駅ビルの、レストラン街。
のぞいてみると、富山名物ブラックラーメンの
元祖といわれる、西町[大喜]という店である。
これは、これはすごい。
うまい。
のであるが、私の地元浅草に進出している
[だらんま]以上にからい。塩分の高さは尋常ではない。
まさに白いご飯がないと、とても食べられない。
これが正調富山ブラックラーメンであったか。
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