断腸亭料理日記2015
2015年 平成27年乙未(きのとひつじ)
明けましておめでとうございます。
皆様、どんなお正月をおすごしでしょうか。
今年で震災後4年になり、また、アベノミクスのお蔭もあってか
世の中も、経済もようやく落ち着いてきたように思われます。
また、昨年、2020年の東京オリンピックも決まり、若い人々にも
多少とも明るい未来のようなものが見えるようになったのでは
ないかと思っています。
前向きに。
皆様にとりましても、本年が旧年にも増して少しでも
よい年となりますよう、心からお祈り申し上げます。
また、相も変らぬ当日記ではございますが、
本年もご愛読いただければ幸いでございます。
断腸亭錠志
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
12月31日(水)〜1月1日(木)
と、いったところで、まったくもって、
毎年、相も変らぬ、断腸亭の年越し。
大晦日(おおみそか)。
この休みに入った途端、まあ、おおかたは気の緩みと
日頃の疲れ、なのであろうが、微熱と鼻炎でずっと
ごろごろ。
大晦日は拙亭では私の仕事があるので、
動かなければいけない。
たいしたことはないが、年越しそばと、正月の菓子の買い出し。
そばは神田の[まつや]、
菓子は御徒町の[うさぎや]のどら焼き。
[まつや]の方は予約をしてあるので心配はないが[うさぎや]の方は、
売り切れてはいけないので昼前には行かねば。
11時頃、着込んで自転車で出る。
と。
なんだか今日は暖かい。
天気もよいし、風もない。
穏やかな大晦日、で、ある。
佐竹商店街を抜けて、竹町公園、御徒町のガードをくぐり、
中央通りを渡る。
[うさぎや]の前。
例年よりも長い列。
「アド街」でやっていたお蔭か。
今年は名物のどら焼きと、うさぎまんじゅうの
セットを買う。
ここから、神田須田町の[まつや]にまわる。
中央通り沿いに秋葉原を抜ける。
が、これがこんな大晦日でも人でごった返している。
大型の観光バスも停まっており、かなりの
海外からの観光客もきているようである。
正月を東京ですごすということであろう。
東京のことを考えればよいこと、なのであろう。
万世橋を渡り、須田町へはいる。
[まつや]店舗前の行列。
これは例年通り。
一まわりしよう。
鶏すきの[ぼたん]、先日のあんこう鍋の[いせ源]、
その前、甘味[竹むら]。みんな休み。
そして、再建なったかんだ[やぶ]。
こちらも長い行列。
なんにしても営業再開はよかったことである。
そして肝心の[まつや]の持ち帰り。
こちらの列はたいしたことはない。
そば3人前と、そばより高い、
いつもの[岡本]のうにの瓶詰を購入。
帰宅すると、これも例年の通り予約をしておいた
三段重のおせちが届いている。
これは市谷のオフィスそばの鮨や[鮨太鼓]のもの。
毎年、同じものであるが、一番上が、鮨やらしい、
ばら鮨。これがうまい。
旧知の店の若い衆(といっても同い年だが。)がわざわざ
大晦日に自宅まで届けてくれる。
比較的濃いめの味付けで日持ちもするし、
例年まったく同じであるが、こういうものはこれでよい。
うさぎや。
[まつや]。
いつものことだが、ねぎなどはどこの家庭にもあると思うが、
半分ほどに切ったものが入っている。
つづく
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