断腸亭料理日記2015

フィリピン・ボラカイ島 その1

さて。

休み明け、一日置いて、今年の夏休み。

昨年はセイシェル。
今年は、フィリピンのボラカイ島。

フィリピンといえばなんといってもセブ島が有名で、
私達も10年ほど前に行った。

ボラカイ島はセブよりも少し北の方にある島。
日本ではあまり有名ではないかもしれぬが欧米人には以前から人気で、
五つ星のリゾートホテルもある、というので決めてみた。

ダイビングのポイントとしては、沖縄、パラオ、フィリピンと
このあたりの太平洋の島はどこも十二分にたのしめるところで
あろう。
ダイビングというものは自然が残されているところがよいわけで、
基本は人があまり行かないところが、よりよい。
ただ、これはリゾートとして行き届いた設備やサービスも兼ね備えている
ということとは、トレードオフになることが多い。

さて、どんなものか。

ボラカイ島は、島に空港のあるセブ島よりはちょっと不便。

成田からフィリピンエアでマニラ経由、カリボという
ボラカイの南隣の島の空港まで行って、そこから車と
ボートを乗り継いで、早朝、東京と出て丸一日かかる。

成田、マニラは4時間程度。

マニラ空港に着いて、乗り換え途中に外へ出て、一服。


(なにを撮っているのかわからぬが、マニラ空港のプルメリアの木?。)

乗り換えて、カリボ行きの国内線に。


カリボ空港着陸。




降りると、雨模様。まわりは田園風景。

空港から出てくると、雨はすぐやんでいた。
空港の前でも、こんな感じ。

これからたくさん見かけることになるが、
バイクにサイドカーのような屋根付きの座席のついたタクシー。
名前はトライシクルというよう。
これに荷物から人からこれでもかと、たくさん乗る。

これがもう夕方で、バンに揺られて1時間強。
ボラカイ島に近いマライという街の船着き場に到着するころは
本格的な雨。

ホテルの用意したテントのような待合スペースで、
送迎用のボートの到着をしばし待つ。
スピードボートに乗り換えると、さらに雨は強くなり
雷も鳴り出すありさま。既に真っ暗でどこへ向かっているのか、
ちょいと不安。
よくわからぬが、台湾から中国大陸に大きな被害を出した
台風の余波なのか。

ボラカイ島の船着き場に着き、さらにホテルのバンに乗り換えて
15分ほどで、ホテル到着。

ホテルは「シャングリラ・ボラカイ・リゾート&スパ」。

「シャングリラ」は東京にもあるが香港が本拠の中華系。

夜9時すぎ、雷雨の中、到着、チェックイン。
部屋に落ち着いて、ルームサービスで遅い夕食を頼む。

頼んだのは、フィリピン料理のシニガンにワンタンメン。
それからこれからずっと呑むことになるフィリピンのサンミゲルビール。

スープはどちらも冷めぬようにという配慮か、
別にポットに入れて持ってきて、テーブルで自分で合わせる。

シニガン。
角切りの豚バラ煮込みのスープである。
なぜか山盛りのご飯付き。

これがワンタンスープ。
青みは、チンゲン菜に、わかめ。

スープは中華系のホテルだからか、やっぱり化学調味料が
しっかり入っている様子。
また、麺にはあまり腰はない。

シニガンの方は、かなりうまい。
フィリピン料理というのは、豚を多用するが、
香辛料が少なく、しょうゆベースで基本日本人の口に合う。

添えられているのは、唐辛子にライム(?)。
もう一つの小皿は、ニョクマム。

ご飯は東南アジアのいわゆる長粒米で、パラパラだが、
炒めたにんにくを混ぜ込んだガーリックライス。香ばしくてうまい。

食べ終わり、疲れてそのまま就寝。

フィリピンの時差は日本-1時間。

朝起きて、朝食。

まあ、どこでも同じ、バッフェ。

このホテルのお客の5〜6割は中国人のよう。

すし、日本そば、らしきものもある。


目の前で焼いてくれる、パンケーキ。


どこでもあるが、やはりライブクックのオムレツ。

その他、パンの種類も豊富で、
欧米系の朝食メニューはほとんどある。

生野菜のサラダにクロワッサン、ベーコン、ソーセージ、
アラブのひよこ豆のディップ、ホンムス。

見栄えはよいので、すしと味噌汁も持ってきてみた。

すしはまあ、推して知るべし。
酢飯がまるでだめである。
味噌汁も豆腐が、少し酸っぱいような、、。

やはりこういうところでは、日本人は日本食は食べてはいけない。
(毎度、食べては後悔するのだが、つい食べてしまう。
まずい、というのを確認する意味はあるのか。)

今日は潜らないので、もう一品。

これもライブクックで、麺と具材を湯がいて出してくれる。
もらった麺はビーフン。
これは上々。日本人も汁の麺があると、うれしい。

 

つづく。



 



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