断腸亭料理日記2014
11月30日(日)夜
さて。
日曜日。
寒いのでなにか煮込み物を食べようと考えた。
おでん、もつの煮込み、、、?。
毎度相変わらずのものばかりでは、
つまらない。
それで、なにを思い付いたかというと、
表題の「ポムドテール・ブランジュール」。
一度だけ作ったきりだと思うのだが、
広尾のフレンチレストランのまかない飯として
雑誌に記事にあったもの。
「ポムドテール・ブランジュール」はフランス語。
白ワインで骨付きの鶏肉とじゃがいも、玉ねぎを
煮込んだものである。
フランスの家庭料理ともいう。
簡単な割にそれなりに本格感のあるフレンチ。
ポムドテールはじゃがいも。
ブランジュールはパンや。
パンやのじゃがいもという意味になるのだろうか。
ともかくも、こういう料理のことを指すようである。
パンやさんが考えたのかどうか、理由はよくわからない。
具は骨付きの鶏になっているが、
実際は魚でもなんでもよいようである。
夕方、材料をハナマサに買いに出る。
じゃがいもも玉ねぎもあるので、鶏肉と白ワインだけ。
鶏肉はなにがよかろう。
最初のレシピでは骨付きのもも肉であった。
一本、100円というような見当であろうか。
冷凍5〜6本で600円ちょい。
意外に、骨付きのもも肉というのは、安くはない。
これならば安い手羽先でよいか。
手羽先ならば8〜9本1パックで400円弱。
白ワインは500円程度の最も安いもの。
帰宅。
ん!。
なんと、内儀(かみ)さんが玉ねぎとじゃがいもの
用意をしていた。
内儀さんに話をしていたわけではない。
偶然、内儀さんは市販のルーでクリームシチューを作ろうと
用意を始めていたらしい。
ちょうどよい。
どうせ同じようなものを作ろうとしてたのだから
こちらに切り替え。
と、いうことで、じゃがいもはざく切りであったのを
薄めに切る。(これは続けて内儀さんに頼む。)
先にフライパンを用意し、手羽先から焼く。
表裏、こんがりと焦げ目がつくまで。
一度手羽先は皿にあげて、油を敷いて玉ねぎと
じゃがいもを炒める。
じゃがいもには完全に火は通らないが、
玉ねぎがしんなりするまで。
OK。
これらをまとめて、圧力鍋へ。
ローリエを3〜4枚。
ここに白ワイン。
半分?、いいや、全部入れちゃおう。
水はまったくなしで、白ワインのみ。
量はちょうどヒタヒタ。
圧力鍋を使おうと思ったのは、手羽先が簡単に柔らかくなるから。
ふたをして点火。
圧が上がって5分。あとは放置。
圧が下がって30分後、ふたを開けてみる。
ワインだけなのでふたを開けると、モワッとしたにおい。
アルコールに圧がかかるとどうなったのか。
この煮汁はこのまま煮詰めてソース状のものにする。
試みになめてみると、アルコールはほとんど抜けてないのか、苦い。
やはりそうか。
ほぼ密閉された圧力鍋では、アルコールはほとんど
飛ばないようである。
入れたのは白ワインのみであるのも影響があろう。
加熱して、アルコールを飛ばさねば。
ここままでは、ほぼ白ワインのままである。
煮立ててライターを近付けると、ほんのり炎まであがる。
水を加えて、煮立ててみる。
もう少し時間をかけないといけない。
アラアラ、なんのために圧力鍋を使ったのか、、、。
煮詰めながら煮込んで、なんとか食べられる状態に。
(味付けは塩胡椒だけだが、どこで入れたのか忘れてしまった。)
じゃがいもが少し溶けて、とろみのついたソース。
見た目はそれらしいのだが、アルコールはまだ完全には抜けきっていない。
その上、食べられないことはのだが、とても酸味が強い。
う〜ん、もう少し煮込む必要はあるか。
じゃがいもは全部煮崩れそうである。
食べ時は、結局翌日以降になってしまった。
だが、時間がたつとアルコールも飛び、酸味も落ち着き、うまくなった。
通常の鍋で煮込んでも、20〜30分でできる。
余計なことをするのではなかった、、。
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