断腸亭料理日記2014

芝海老・鰯 その1

11月22日(日)

連休、で、ある。

御徒町に買い物に出る。

行く先はユニクロ。
シャツや靴下などの、まあ消耗品はユニクロ、
で、ある。

ABAB(アブアブ)へ。

・・?。

どうしたことか、ユニクロがない。

ユニクロはこの春御徒町駅前に新築した吉池のビルに
入っており、そこで買い物をしたこともあるが、、、

そうか。

あちらに統合されていたのか。

それはそうだろう。
こんな至近距離にさすがに2店舗はいらなかろう。

こちらへまわったのは、アメ横の魚やをのぞくついで、
と、思ったから。

魚やにまわる。

さて。

今日はどんなものがあるか。

ん!。

芝海老がある。

ここでは珍しかろう。

それから。
鯵、鰯、鯖、黒鯛、太刀魚、鰆、、
解凍ものの穴子。
こんなところで、まあ、いつもの品揃え。

随分大きく、鮮度もよさそうなのが、鰯。

芝海老と鰯も買おうか。

ユニクロで買い物をして、帰宅。


これ、30cmはあろうか。

真鰯ではあろうが、ここまで大きいのは珍しい。

どうであろうか。
芝海老。


(ちょっとピンボケ)

鰯はやはり鮮度もよさそうなので
刺身にしようか。

頭を落として、腹を裂く。

ん!?。

子持ちかな。

やはり。
こう大きいと、なにか落とし穴があるような
予感がしていた。

大丈夫であろうか。
生ぐささは感じられぬので、鮮度には問題はなかろうが。

三枚におろして、刺身に切る。

しょうがもおろす。

芝海老は、軽く洗って、素揚げ。
1分から1分半ほど。塩をふるだけ。

ビールを開けて、食べる。

鰯刺し。


ふむふむ。

脂は少ないが、身はしっかりしており、よいのでは
なかろうか。

芝海老から揚げ。


ただ揚げただけだが、これは文句なく、うまい。

これはどこのものであろうか。
アメ横の魚やは、産地表示などしないので
わからないが、九州有明海あたりではなかろうか。
吉池で買うと、たいていここのものである。

芝海老というのは、名前の通り、昔は江戸湾、東京湾の
遠浅の砂洲でたくさん獲れていた。
芝の浜で獲れた海老であるから、芝海老。

隅田川河口、今の新川、箱崎あたりでも獲れた。
(名物の白魚も同じようなところで獲れていたが。)

有明海も遠浅で有名だがああいうところに芝海老
というのは、いるのか。

江戸前天ぷらのかき揚げは、芝海老が最も一般的であろう。
江戸前鮨ではさすがに小さくて握れないが、
つぶして身をほぐして、おぼろにしていた。

きれいになっても、東京湾の同じ場所は遠浅ではなくなってしまい
芝海老は獲れるようにはならないのであろう。

さて。

鰯は一先ず二匹おろしたが、大きいので刺身は一匹で十分。

〆てみようか。
もう一匹を三枚におろして都合二匹分、塩をしておく。

少し今日は長めにしてみようか。

さて、深夜。

ちょいとしたつまみに、鰯を塩焼きにもしてみた。


が、これは、残念!。

脂がほとんどないので、焼いたらパサパサ。
ボソボソ。

〆たものはどうであろうか。

和歌山に秋刀魚の押し鮨があるが、あれはうまい。
脂の多い秋刀魚も和歌山あたりまで南下すると、
脂が落ちて、〆てもうまくなる、と、聞いたことがある。

期待をするしかない、か。





 


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