断腸亭料理日記2014
7月8日(金)
金曜日。
やっと一週間が終わった。
(連休である。)
6時台、オフィスからの帰り。
今日は池之端の[藪蕎麦]へ寄って、
久しぶりに「鴨せいろ」で一杯やろうかと考えた。
あれは、うまい。
いつものように、大江戸線上野御徒町駅を降りて
池之端、湯島天神下のごちゃごちゃした
路地を抜け、[藪蕎麦]までくる。
すると、店にはシャッターが降りており、
臨時休業の貼り紙。
珍しい。
ここは水曜定休だと思ったが、
それ以外は、まず休んでいるのを
見たことはない。
う〜ん、困った。
頭の中は、「鴨せいろ」で一杯、で、一杯であった。
落胆が大きく、他のものには頭がなかなか切り替わらない。
もう帰ろうかと戻りかける。
春日通りまで出てきて、
!。思い付いた。
同じ麺類だが、[大喜]。
天神下[大喜]は、ラーメンや。
有名店といってよろしかろう。
随分前から通っているが
このところ、ちょいとご無沙汰、で、ある。
あそこならば、一杯やるのも可、である。
春日通りを湯島方向に歩き、
天神下交差点を越えて、春日通りが、
切通(きりどおし)坂にかかる右側。
以前と変わらず緑の文字の看板。
なにか安心する。まだあった、という感じであろうか。
以前は行列も珍しくなかったが
待っている人はない。
店前にある券売機の前に立つ。
ビールと、、、、、?、、
単なるラーメンの具材、ではなく、
券売機には、つまみらしいつまみが、いくつかある。
前からそんな気配もあったが、
居酒屋方向へ舵を切ったか。
じゃあ、一品、チャーシューときゅうり。
ラーメンは?。
ここはどんどん新しいメニューを登場させていたが、
今日見ると、定番というのか、以前からあったものもある。
大きくは変わっていないのか。
この季節だし、つけ麺か。
太麺と書いてある、特製もりそば、にしてみよう。
入って、案内されたカウンターの奥へ。
ビールがきた。
お通しはマカロニサラダ。
このクネクネのマカロニは、前にもあった。
この店では定番か。
きゅうりとチャーシュー、も、きた。
からしじょうゆ和え。
ここのご主人は和食料理人の出身だというが、
こういうものは、お手の物、いや、お茶の子、なのであろう。
周りを見ると、本格的に、ではないが、カップルで呑んでいる人もある。
しかし、一人でラーメンだけで帰る人もある。
つまみはこの他に、前からある餃子。
それから、鶏シウマイというのを頼んでいる人がいて、
気になった。
むろん呑んでいる場合は、食券など買わなくとも、途中で
オーダーはできる。
また、おもしろいのは観光客らしい欧米系・バックパック風?
外人の男性二人組。
一眼レフカメラで写真を撮りながら、割り箸を×(ばってん)にして
ラーメンを食べている。
実はこの二人を追い越してここに私は到着したのだが、
ガイドブックを見ながら歩きてきていた。
東洋系だけでなく、欧米系外人観光客にも
東京ラーメンは既に注目されているのか。
チャーシューときゅうりが出されるときに、
つけ麺を出すタイミングをお兄さんに聞かれたのである。
まあ、当たり前の気遣いではあるが、ラーメンやで、ここまで
ちゃんと聞いてくれる店は少なかろう。
タイミングを見計らって、つけ麺を頼み、きた。
特製もりそば。
つけ汁の方には、煮玉子とチャーシュー、メンマ、そして、
この店のお約束、小松菜。
なぜであろうか。
小松菜。
私などは小松菜は好きなので大歓迎なのだが、
ラーメンに小松菜を入れる店というのは、やはり、
他には思いつかない。
麺は太麺と書いてあったが、見てわかるとおり、
平たい若干縮れがかかった麺。
つゆの味は、さすがに[大喜]、味に深みと幅があり、
バランスが取れていて、うまい。
天神下[大喜]。
ここは他のラーメンやとは一線を画す、店であると思う。
それは取りも直さず、このご主人がおそらく、
他のラーメンやの主人とは違っているのであろう。
同じことをずっとしているのが嫌いな人なのかもしれない。
ただ、味のセンスはピカイチ。
私は好きならーめんや、で、ある。
文京区湯島3-47-2 白木ビル 1F
03-3834-0348
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