断腸亭料理日記2014

いなだ刺身と鶏と大根の鍋

2月2日(日)夜

日曜日。

今日は内儀(かみ)さんのリクエストで
鶏と大根の鍋にすることにした。

これも、簡単なのであえてウイークエンドに
しなくてもよいメニューではある。
だが、リクエストとあれば反対する理由はない。

これも池波レシピである。

鶏の皮などを出汁に、大根を湯がいて
しょうゆだけをかけて食べる。
ごく単純なもの。

午後、床屋に出る。

行く先はいつもの仲御徒町のQB。

髪を切って、ちょっとだけ魚やをのぞいてみる。
今日は、アメ横までまわらず、吉池。

アメ横の魚やは毎度書いている通り、
安いが量が多く、一種の魚でも色々と
作らなければならない。
今日の夜は鶏と大根の鍋と決まっているので、
なにかちょいとつまめそうな、うまそうな
ものがあれば、ということである。

一通り見てまわって、目についたのは
小ぶりないなだ。福井産、¥350。

安いので買おうか。

それから大根と鶏を買って帰宅。

鶏は、本来は皮だけでもよいのだが、鍋料理用に
骨付きをテキトウに切ったものがあったのでこれも。

さて、いなだ。


全長で30cm、くらい。40cmはないだろう。
小さなもの。

頭を落として、三枚に下ろす。


皮を引くのは刺身包丁。

尻尾の身と皮の間に包丁を入れ、前後に刃をさせながら
ゆっくりと切っていく。

OK。


なかなかきれいに引けた。

ラップをして、いったん冷蔵庫へ。

鶏と大根の準備。

時間のないときには、大根は火が通りやすいように、
1/4に切ったりするが、今日は輪切りで。

それでも、先に圧力鍋で下煮をしてしまおう。

大根は特に面取りだどもせずに、皮をむいて
ザクザクと輪切り。

骨付きの鶏肉も一緒に入れる。

水を入れて圧力鍋のふたをして点火。
加熱加圧。
圧が上がったら、弱火にして、5分。

放置。

ここまでやって、準備完了。

19時すぎ、食べ始める。

圧力鍋から大根とつゆ、鶏、すべて土鍋に移す。

大根と鶏の鍋には別段なくともよいのだが、
油揚げが冷蔵庫にあったので、短冊に切って
入れ、煮立てておく。

お膳にカセットコンロを用意し、土鍋を移動。

いなだを切って、盛り付け。

OK。


鶏と大根の鍋。

まったくなにもしていない鶏と大根と油揚げだけ。
いや、鶏は鶏でも脂が出るので皮はできれば
入れたいところ、ではある。

ただ、鶏なしで大根と油揚げだけというのも
やったことがあるが、これはこれでまた、
うまいものではある。

これをしょうゆだけで食べるという、実に
シンプルというのか、単純なもの。
池波先生も書かれているが、大根のよい時期であれば、
こんなものが、と、思うほどに、うまい。

いなだ。


こちらは、予想通り、さっぱり。
わるくはないが、やはり、多少物足りない。

鶏と大根の鍋は、さらに大根を追加して
(追加する場合は1/4に切ったもの。)
腹一杯。

うまかった。

いなだの残った半身。

さっぱり、というのは予想をしていたので
一つ鮨やでよくやる、昆布〆にしてみようと
考えた。

安い昆布なので片面二枚、合計四枚、洗って、半身をはさむ。


プロはどうしているのかわからぬが、ただはさむだけでやってみよう。

食べたのは、翌日。


これは予想以上の変化。

まったり、というのであろうか、
昆布が水を吸って、いなだの身からは水が適度に抜けて
昆布の旨みも加わっているように思われる。

いなだの場合、最初から昆布〆一本でもよいかもしれない。






断腸亭料理日記トップ | 2004リスト1 | 2004リスト2 | 2004リスト3 | 2004リスト4 |2004 リスト5 |

2004 リスト6 |2004 リスト7 | 2004 リスト8 | 2004 リスト9 |2004 リスト10 |

2004 リスト11 | 2004 リスト12 |2005 リスト13 |2005 リスト14 | 2005 リスト15

2005 リスト16 | 2005 リスト17 |2005 リスト18 | 2005 リスト19 | 2005 リスト20 |

2005 リスト21 | 2006 1月 | 2006 2月| 2006 3月 | 2006 4月| 2006 5月| 2006 6月

2006 7月 | 2006 8月 | 2006 9月 | 2006 10月 | 2006 11月 | 2006 12月

2007 1月 | 2007 2月 | 2007 3月 | 2007 4月 | 2007 5月 | 2007 6月 | 2007 7月 |

2007 8月 | 2007 9月 | 2007 10月 | 2007 11月 | 2007 12月 | 2008 1月 | 2008 2月

2008 3月 | 2008 4月 | 2008 5月 | 2008 6月 | 2008 7月 | 2008 8月 | 2008 9月

2008 10月 | 2008 11月 | 2008 12月 | 2009 1月 | 2009 2月 | 2009 3月 | 2009 4月 |

2009 5月 | 2009 6月 | 2009 7月 | 2009 8月 | 2009 9月 | 2009 10月 | 2009 11月 | 2009 12月 |

2010 1月 | 2010 2月 | 2010 3月 | 2010 4月 | 2010 5月 | 2010 6月 | 2010 7月 |

2010 8月 | 2010 9月 | 2010 10月 | 2010 11月 | 2011 12月 | 2011 1月 | 2011 2月 |

2011 3月 | 2011 4月 | 2011 5月 | 2011 6月 | 2011 7月 | 2011 8月 | 2011 9月 |

2011 10月 | 2011 11月 | 2011 12月 | 2012 1月 | 2012 2月 | 2012 3月 | 2012 4月 |

2012 5月 | 2012 6月 | 2012 7月 | 2012 8月 | 2012 9月 | 2012 10月 | 2012 11月 |

2012 12月 | 2013 1月 | 2013 2月 | 2013 3月 | 2013 4月 | 2013 5月 | 2013 6月 |

2013 7月 | 2013 8月 | 2013 9月 | 2013 10月 | 2013 11月 | 2013 12月 | 2014 1月

2014 2月 | 2014 3月| 2014 4月| 2014 5月| 2014 6月| 2014 7月 | 2014 8月 | 2013 9月 |

2014 10月 |




BACK | NEXT |

(C)DANCHOUTEI 2014