断腸亭料理日記2014
引き続き、セイシェル。
ダイビングのこと。
四本であったが、さすがにセイシェル、充実の海であった。
今回の収穫はなんといっても
初回に出会った、ジンベイザメであろう。
マンタはまだしも、ジンベイはかなりの僥倖(ぎょうこう)と、
豊かな自然がなければお目にかかれない。
また、小魚、子魚をはじめ、魚影の濃さは物凄い。
またサンゴの密度と種類も世界有数ではなかろうか。
自然を見るスポーツであるから、ダイビングというのは
人の手の入っていない海が最もよいに決まっている。
そうすると行き着くところは、秘境ツアーになる。
秘境であるからポイントへ行くのにも時間がかかり、宿泊は民宿、
というようなことにもなってこよう。
だが、リゾートの時間も愉しみたい。
つまり合い矛盾するニーズを抱えているわけである。
そういう意味ではこのセイシェルの海は
日本からは多少不便だが、快適で静かなリゾートと
豊かで手付かずで、我々のような軟弱ダイバーには
格好のポイントといってよろしかろう。
また、今回潜ったポイントは
ダイバーやダイビングサービスが少ないのもよい。
昨年の石垣島マンタポイントは
なるほど高確率でマンタに出合えるが、
ポイントにはなん艘もダイビングボートが押し掛け、
順番待ちの大混雑を呈していた。
今回のポイントは我々一艘だけで、いわば
プライベートポイントであった。
ポイントが荒れることも少なく、のびのびと潜ることができる。
絶好のポイントでありながら、ほとんどプライベート
というのは、かなり珍しかろう。
セイシェル自体が日本人がほとんど行かないというのも
もしかしたら原因かもしれない。
さて。
ダイビングサービスに戻って片付け、サービスの皆さんに
お礼を言って、部屋にもどる。
昼飯。
今日は隣のレストランのバッフェへ。
基本、ここはクレール料理のレストランで、そのバッフェ
ということである。
上が、クレオールライスと書いてあったが、
ターメリックライスであろう。
串にさしてあるのが、なにかの白身魚の串焼き。
ほぼ塩焼だが、こういうのが日本人には最もうまい。
またまた出ました、赤いスープ。
やはりこのレストランの定番、スペシャリテ、なのであろう。
海老のダシのトマトスープということである。
それはそれは、うまい。
チキンのスープカレー。
基本、ここで食べたセイシェルのクレオール料理というのは
スパイスは多用しないし、あっさり。
魚介もふんだんに使い、うまい。
日本人にはとても馴染みやすいのではなかろうか。
さて、午後あいている時間、なにをしていたのかというと、
エアコンなしで、ベットやベランダのソファーにころがって
持ってきた本を読みながら、あるいは、部屋のTVで映画を観ながら、
昼寝。(かなりの本数の映画が観放題であった。)
さて。
夜。
最後の夜は、ワインディナーというのをやっている
(昼、Sushiを食った)レストランを予約した。
一応のところ、ドレスコードがあるので、襟のあるシャツに
靴を履いていった。
ワインディナーであるが、最初はやっぱり、ビール。
メニューが示され、ワインが料理に合わせて、なん種類か
出てくる、という企画のようである。
まず、アミューズはスープ。
冷製のクリームスープである。
チェスナット・ヴルーテ、と読んで、
栗の冷製クリームスープとでも訳すのか。
冷たくてうまい。
栗の味はあまりしなかったが。
前菜。
中型海老のから揚げとタルタル。
ココナッツとバルサミコのソース。
この海老はこの辺で獲れるのか、ブラックタイガーのよう。
タルタルは生。盛り付けもよく、うまい。
これに合わせるワインは
メニューから書き出してみる。
New Zealand,Chenin Blanc,Te Arai,Gisborne,Millton,2013
ニュージーランドのシュナン・ブラン2013。
このレストランにはワインセラーがあってそこから
ソムリエ氏が運び、説明をしながらワイングラスに
注いでくれる。
ワインをほとんど呑まないので、
こんなサービスは初めての経験である。
味は、フレッシュでさわやか。
実のところ、ワインの味を評価する形容詞を知らない
というのが正直なところ。
つづく
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