断腸亭料理日記2014
長々セイシェルを書いてきたが、
その間の食いものを少し。
まずは休み明けの土曜日から。
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8月23日(土)昼
パスタが食べたくなって作ったのが、これ。
「酒盗とアンチョビのトマトソースのリングイネ」
とでもいうのか。
パスタにできそうななにも材料がなかったので
思い付いたのは、酒盗。
酒盗というのは、鰹の塩辛だが、パスタにもよい。
にんにくとオリーブオイルで酒盗を炒め、
パスタにからめるだけでうまいものができる。
スパゲティーを茹でようと湯を沸かし
パスタを取り出すと、リングイネであった。
あとで探すとスパゲティーもあったのだが、
この時はこれしかないと思い、リングイネを茹で始めた。
リングイネといえば、ワタリガニのトマトソースで
汁気を多めにしたものが定番。
あれに近いものを作ろうか。
にんにくを2かけらほどスライス。
フライパンにオリーブオイルを敷き、
低温から炒め、狐色になったところで
酒盗を入れる。
ここで思い付いたのが、アンチョビ。
冷蔵庫に少し前から使いかけがあったので
これも使い切ってしまうし、よいだしが出るだろう。
一緒に入れて、炒める。
酒盗もアンチョビも熱をかけると
形がなくなってくる。
ここに白ワイン。
フランベし、アルコールを飛ばす。
カットトマト缶を半分ほどと、水を少し。
トマトをつぶしながら軽く煮込む。
くさみ取りにタイムを少しふる。
酒盗もアンチョビも塩味が強いので、塩はなし。
味見。
アンチョビと酒盗、どちらが強いということもなく、
よい旨みが出ている。
茹ったリングイネをここに投入、
煮立てながらよく和える。
盛り付け。
見た目は地味だが、なかなかうまい。
さて。
次は焼鳥。
この日の深夜。
よく作っているが、今日はよくできた。
夜中、例によって腹が減って、
ビールのつまみに作った。
これを作るには、タレがポイント。
逆にタレさえあれば、誰でも簡単にできる。
拙亭には焼鳥のタレが冷蔵庫に常備してある。
穴子の煮汁を煮詰めた、いわゆるツメも
そうなのだが、これらがあるだけで、
それらしい酒の肴が簡単にできる。
焼鳥のタレというのは皮などがよいと思うが
砂糖としょうゆで煮た煮汁をトロトロになるまで
煮詰めて作る。
鶏はもも肉を一枚解凍。
一口に切ってフライパンで各面、
軽く焦げ目がつくまで焼く。
焼鳥というのは炭火焼でなくとも、せめて直火、
ガスのグリルで焼けばまだよいのかもしれぬが、
これは面倒である。フライパンでも十分。
焼鳥のタレは瓶に入れて冷蔵庫に入れてある。
固まっているので、レンジで温めて溶かさねばならない。
その後焼けた鶏肉のフライパンに適量入れ、からめる。
これで終了。
タレごと皿にのせ、七味も添える。
簡単なものである。
これでも十分に焼鳥らしいものになる。
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