断腸亭料理日記2013

雪の日は、うどん

1月14日(月)成人の日・雪

朝のうちは雨。

TVなどを視ていると、東京も段々に、
雪に変わっている。

台東区も11時ぐらいには、雪になってきた。

どうもこれは積りそう。

雪見に出かけようという気も起らず、
寒いので、家に籠ることにする。

で、思い付いたのは、うどん。

一応のところ、手打ちうどん。
それも、讃岐風?。

香川県が“うどん県”などといって、
PRをしているが、確かに、香川のうどんは、うまい。
出張などで香川に行けば、むろん、食べる。

手打ちうどん、というのを
自分で打とうとすると、これはけっこうたいへん。

小麦粉に水、塩少々を入れ捏(こ)ね、練る。

まずは、最初の水の分量。
私の料理は基本、すべて目分量なのだが、
うどんはきちんと量らなければ、だめ。

多ければ、柔らかくなり、麺がくっついたり、
腰がなかったり。少なければ、捏ねるのがたいへんになるし、
ぶつぶつと切れたりする。

そして、ちゃんとした腰を出すためには、
足で踏んだり、時間をかけて捏ねなければならない。

手打ちうどんは食べたいのだが、
これは大きなハードル。

この捏ねをショートカットしてくれるのが、
パン焼き器。

パン焼き器はむろんパンも焼けるが、
機種によっては、餅も撞けるし、ピザ生地、
パスタ生地その他、餃子の皮、うどん、トリティーヤ、
ナンなどなど、ようは粉ものの生地はなんでも捏ねられる、
のである。

数年前にパン焼き器・ホームベーカリーを買って、
粉ものの捏ね器として使っている。

うどんは強力粉と薄力粉を半々、150gずつ。

塩10g、水が150cc。
粉2に水1の割合。

ホームベーカリーにきちんと量って入れ、
ボタンを押せば、小一時間で捏ねが終了。

これは画期的に便利。

取り出したうどん玉はこんな感じ。


これを30分以上休ませる。
夏場であれば、冷蔵庫へ入れるが、
そのまま、ラップをして置いておく。

その間に、つゆの準備。
寒いので、ざるではなく、かけのうどん。

出汁を取る。

讃岐風を頭に置いて、鰹だけでもいいのだろうが、
今日は昆布も使おう。

鍋に水、昆布を入れて、加熱。
沸騰寸前に昆布をあげ、鰹削り節をドサッと入れる。

一度沸騰させて、すぐに弱火。
そのまま3分ほど。
火を止めて放置。

うどん玉は、1時間ほど、休ませた。

ここから延ばす。

この量は、プロが作るうどんの半量、で、あろう。

打ち粉として片栗粉をまぶす。

うどん蕎麦用の麺棒はなく、中華の点心用の
麺棒しかないので、これで伸ばす。


全量であれば、この倍の面積程度になるはず。
麺として長くしたいので、長方形に長く伸ばす。

これをたたみ、


切る。

蕎麦ならば、麺切包丁と包丁に当てる板が必要だが、
うどんならば、普通の包丁だけで十分。

切り口の面がくっつきやすいので、打ち粉をふりながら
切る。


OK、切れた。

出汁は濾して、薄口しょうゆを入れて煮立てる。


味見、OK。

鍋に湯を沸かし、うどんを茹でる。

茹であがった。


今日は、洗わずにそのまま湯を切っただけ。

つゆを熱くし、丼に入れ、具は刻んだねぎと、
生玉子だけ。


月見うどん。

東京ではむろんのこと、うどんであっても
濃口しょうゆの濃いつゆで、私も子供の頃から、
それに慣れ親しんできた。しかし、最近は、
煮込みではなく、讃岐うどんのような腰の強い
うどんの場合には、関西風のつゆの方が、
うまいと、思うようになり、自分で作る場合にも
もっぱらこっち。

寒いときには、熱いうどん。
なにより、で、ある。





 



 


断腸亭料理日記トップ | 2004リスト1 | 2004リスト2 | 2004リスト3 | 2004リスト4 |2004 リスト5 |

2004 リスト6 |2004 リスト7 | 2004 リスト8 | 2004 リスト9 |2004 リスト10 |

2004 リスト11 | 2004 リスト12 |2005 リスト13 |2005 リスト14 | 2005 リスト15

2005 リスト16 | 2005 リスト17 |2005 リスト18 | 2005 リスト19 | 2005 リスト20 |

2005 リスト21 | 2006 1月 | 2006 2月| 2006 3月 | 2006 4月| 2006 5月| 2006 6月

2006 7月 | 2006 8月 | 2006 9月 | 2006 10月 | 2006 11月 | 2006 12月

2007 1月 | 2007 2月 | 2007 3月 | 2007 4月 | 2007 5月 | 2007 6月 | 2007 7月

2007 8月 | 2007 9月 | 2007 10月 | 2007 11月 | 2007 12月 | 2008 1月 | 2008 2月

2008 3月 | 2008 4月 | 2008 5月 | 2008 6月 | 2008 7月 | 2008 8月 | 2008 9月

2008 10月 | 2008 11月 | 2008 12月 | 2009 1月 | 2009 2月 | 2009 3月 | 2009 4月

2009 5月 | 2009 6月 | 2009 7月 | 2009 8月 | 2009 9月 | 2009 10月 | 2009 11月 |

2009 12月 | 2010 1月 | 2010 2月 | 2010 3月 | 2010 4月 | 2010 5月 | 2010 6月 |

2010 7月 | 2010 8月 | 2010 9月 | 2010 10月 | 2010 11月 | 2010 12月 |2011 1月 |

2011 2月 | 2011 3月 | 2011 4月 | 2011 5月 | 2011 6月 | 2011 7月 | 2011 8月

2011 9月 | 2011 10月 | 2011 11月 | 2011 12月 | 2012 1月 | 2012 2月 | 2012 3月 |

2012 4月 | 2012 5月 | 2012 6月 | 2012 7月 | 2012 8月 | 2012 9月 | 2012 10月 |

2012 11月 | 2012 12月 | 2013 1月 |


BACK | NEXT |

(C)DANCHOUTEI 2013