断腸亭料理日記2013
1月15日(火)夜
雪の朝。
東京だと、よい天気で暖かくなることが多いと思うのだが、
今日は日は出てはいたが、寒かった。
道路に積もった雪も、まだそのまま。
近年にないもの、で、ある。
夜、オフィスから駅に向かいながら、なにを食べようか、
考える。
もちろん、温かいもの。
思い浮かんだのは、豚汁。
この前いった、上野のとんかつやの井泉のものを思い出した、
のであった。
さて、豚汁。
これ、ブタ汁なのか、トン汁なのか。
まあ、どちらでもよいのだが、こんな寒い日には、
うまいもんである。
なにを入れるか。
まず、芋。
じゃがいもでもよいのだが、里芋。
それから、牛蒡(ごぼう)。
このあたりは、欠かせなかろう。
冬は根菜。
あとは、五分切りのねぎ。
豆腐。
とりあえず、こんなところでよいか。
元浅草のハナマサで、ねぎはあるので、里芋、牛蒡、豆腐、
豚肉は、こま切れを買う。
帰宅。
里芋、牛蒡をたわしで洗う。
どちらも、洗っただけで、皮はむかない。
牛蒡は小口切り、里芋は1cm弱の厚み。
里芋、牛蒡に火を通すには時間がかかるので、圧力鍋。
鍋に切った、牛蒡、里芋、豚こま切れを入れ、水をひたひた。
ふたをして、点火。
加熱、加圧。
圧が上がったら、弱火。
そのまま5分。
あとは、火を止めて、放置。
30分後、圧が下がっているのを確認して、ふたを開ける。
牛蒡、里芋には火は通っているが、気持ち時間が長かったか。
豚肉がちょいと、ホロッとしている。
圧力鍋を使う場合、肉は気を付けなければいけない。
時間をかけすぎると、缶詰やレトルトの肉のようなものに
なってしまう。
まあ、ぎりぎりセーフ、か。
ねぎは、泥ねぎを買って、ベランダに置いてある。
1本半ほど五分切り。
豆腐は1丁、賽の目に切って入れる。
ねぎに火が通ったら、味噌を溶く。
味噌は普通の信州味噌。
OK。
具を中心に丼に盛り付け。
牛蒡もうまいし、里芋もうまい。
冬はやはり根菜。
暮れから、葉物野菜が高騰している。
キャベツなどは、一時は100円ちょいであったが、
今は、250円ほどしている。
寒さのせいである、ともいう。
高い時に、無理をして食べなくともよいではないか。
根菜でよい。
どうしても、緑の物を食べたければ、
輸入物もあるし、豆苗だったり、いわゆる
植物工場製のものも、少なからず出回っている。
また、豚汁、というのは、豚肉の脂と味噌というのが、
また合って、絶妙にうまい。
身体も温まる。
うまかった。
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