断腸亭料理日記2013
12月10日(火)夜
どうも、風邪が治らない。
7時すぎ、オフィスを出る。
寒気もするし頭も重い。
歩きながら考える。
温かいもの、、、。
作るのは面倒なので、蕎麦や?。
この間、池の端藪へいったので、今日は上野藪にでも
いくか、、、。
・・・!。
歩くのも面倒か。家で簡単に湯豆腐、、、、。
そうだ、湯豆腐なら、蛤(はまぐり)だ。
これで燗酒を呑むのはたまらない。
出てくるのは小説ではなくエッセイで、先生ご自身が好んで
食べておられたもの。
帰り道にあるスーパーで蛤と絹ごし豆腐を買う。
蛤は中国産。
牛込神楽坂駅に着いて、大江戸線に乗る。
地下鉄に乗っている間に、もう一品、里芋でも煮ようと思い立つ。
外の空気を吸ったら、少し元気になったようである。
どうせならいつもの、ねぎと。
これも池波レシピ。
鬼平、で、ある。
新御徒町を降りて、ハナマサで里芋を購入。
帰宅。
まず、蛤をボールに入れ、塩水を張っておく。
里芋を金だわしでごしごしと洗う。
水が冷たい。
一袋全部。
一口に切り、早く煮えるように、圧力鍋。
里芋を入れ、酒、しょうゆ、水。
ふたをして、加熱、加圧、7分。
火を止め、圧が下がるまで放置。
鍋はカセットコンロを使うとして、
燗は火鉢の鉄瓶でつける。
火も熾さねば。
ガスコンロで炭を熾こし、火鉢へ。
時間がかかるので、鉄瓶もガスで熱くしておく。
OK。
圧力鍋をあける。
いい感じで煮えている。
ねぎを切って入れる。
軽く煮れば出来上がり。
さて、湯豆腐の方。
蛤をきれいに洗って、小鍋に水を張り、2〜3個入れる。
ふたをして貝が開くのを待つ。
貝が開いたら、塩味をつけて豆腐も入れる。
お膳にカセットコンロを用意。
小鍋をコンロにセット。
お燗用の徳利と猪口、一升瓶も用意。
里芋も盛り付ける。
これで準備は完了。
座って燗をつける。
鍋は?
うまそうだ。
燗もついた。
蛤と豆腐を取り皿に取る。
蛤というものは、塩を入れているだけだが、
どうして?と、思うほど、よい出汁がでる。
また、このつゆが、燗酒に合うこと、夥(おびただ)しい。
まったくもって、幸せ、で、ある。
里芋とねぎ。
このポイントはちょっとからめの味付け。
池波先生も書かれているが、この里芋とねぎ
というのが、不思議と相性がよい。
体調を考えて、酒は一合でやめる。
腹も一杯。
満足。
まったく変わったことはしていないが、
べら棒にうまい。
このシンプルさがよい。
是非皆様もお試しを。
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