断腸亭料理日記2012

ちょいと、京都

5月25日(金)

朝、6:50の、のぞみに乗って、大阪出張。

午前中、京阪沿線の得意先で打ち合せ。

11時すぎ、終える。

このあとの予定はなく、東京に戻るだけ。

京阪だし、そうだ、京都で昼飯を食っていこう。
東京の方はピンとこなかろうが、京阪はその名のごとく、
京都と大阪を結んでいるので、一本で京都へいける。

12時すぎ、京阪の四条、祇園四条駅で降りてみる。
祇園四条駅は、四条大橋の東詰めにある。

駅は地下。

あがってみる。

弱い雨。

四条大橋。


祇園側からの眺め。

向こう側の袂に見える、クラッシックな建物は
入ったことはないが、東華菜館という北京料理店。
1926年(大正15年)の建築で、登録有形文化財らしい。

やはり、京都、というのはよいもんである。

ここへくると、いつも思うのだが、視界が開けている。

なにしろ、これがよい。

三条にしても四条にしても、上に、高速がない。
東京の日本橋と比べてしまう。

建物の高さ制限もそうだが、それ以前に、
京都は市内に名神高速を入れなかった。

東京オリンピックを控えた当時の、東京の選択を
責めることはできないとは思うのだが、
今となっては、京都の人々の思いの確かさを
実感する。

さて。

昼飯だ。

橋は渡らず、反対側、川端通を渡り、南座。

お!。

南座、今は、玉三郎の『ふるあめりかに袖はぬらさじ』。

少し前に東京でも上演(や)っていたと思うが、
一度観たいと思っていた。
(秋に東京で上演るらしい。)

ここに入っている、にしんそばの松葉

京都駅にも入ってもおり、なん回か食べている。
同じものばかりでは、芸がないので、
ちょっと歩いてみようか。

祇園さん、八坂神社の方に向かって東に四条通を歩く。
一本目、大和大路通。ここ、先般、かの暴走事故があった交差点。

突っ切って、さらに進む。

うどんや、などあるが、
チェーン店ではしょうがないし、、。

ん?、小さなそばや。
入ってみるか。

古そうな鰻の寝床のような小さな店。

鴨せいろをもらってみる。


食べて、勘定をして出る。
(ちょっと、イマイチ。)

京都も蕎麦やは多い。
先ほどのにしんそば・松葉以外では、
先斗町歌舞練場のそばの有喜屋
というのは、いったことがあり、よかったが、
もっと開拓しなくては。

あんまり、ぶらぶらしてもいられない。

帰らねば。

京都駅というのは、意外にいきずらい。

急いでいるのならタクシーという手もあるが、
四条通を真っ直ぐ西へ、四条烏丸まで歩こうか。

四条大橋を渡る。

鴨川の河原で、神主さんなどがきて、
川床の安全祈願祭というのをやっているのが見える。

これからのもの。

川床、というのは、私は経験はないが、夏、涼を求めて、
川沿いの料亭から川原に向かって舞台のような
“床”を張り出し、そこで飲食をするもの。

先斗町入口。

あ〜、昼飯は、先斗町でもよかったか、な。

木屋町通、高瀬川。

櫛だったり、袋物だったり、
いろんな老舗が目に入る。

河原町通りがあって、阪急河原町駅。
ここから、一駅、烏丸まで乗ってもよいが、
まあ、このくらいは、歩こう。

南側に渡る。

マルイがあって、渡って、高島屋。

寺町通。
もう一軒、百貨店があり、御幸町通。

京都というのは、ご存知の通り、碁盤の目で小さい露地にも
ほぼすべて名前が付いており、その通には、必ず標識が出ている。

ちなみに、東京では“通り”と“り”をおくるのが普通だが、
京都を含め、関西では“り”をおくらない。
それで、お気付きかどうかわからぬが、
今日は、関西式におくらない“通”表記にしている。

麩屋町通、宮小路通、柳馬場通、堺町通、高倉通、向こう側に大丸。
東洞院通と細い露地がつづき、烏丸到着。

スタスタ歩いて、だいぶ汗をかいてしまった。

さて、地下鉄に乗って、京都駅到着。

切符を買い、ちょっと時間があるので、
新幹線下の、喫茶スペース、宝泉堂に入る。

もらったのは、冷たい白玉ぜんざい。


この店は、洛北下賀茂が本店で小豆が売りのよう。
見た目もきれいだが、見た目だけでなく、
一粒一粒の、小豆が甘すぎず、うまい。

さて。

帰ろうか。










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