断腸亭料理日記2012

牛丼とビーフストロガノフ

8月3日(金)夜〜

上野藪で呑んで、同僚と別れ、
御徒町から錦糸町行きの都バスに乗り、元浅草三丁目で降りる。

元浅草三丁目の停留所は実際には一丁目。
三井住友銀行の前。

さらに、春日通りをはさんだ反対側には、いつもいく
ハナマサ。(拙亭に至近のバス停、と、いうことになる。)

上野藪で呑んで、蕎麦も食ったのだが、
なんとなく、肉が食べたくなったのである。

それも、牛丼。

酔っ払ってもいるし、こういう時には、抑制が効いていない。

なぜ牛丼か。

少し前にTVで視た映画で、麻生久美子が
吉野家の牛丼をかっ込むシーンがあり、これがどうもうまそうで、
潜在意識に刷り込まれていたようである。

牛丼というものも、吉野家でなくともよいのだが、
時として食べたくなる“あの味”的なもの、を持っている。

他に“あの味”的なもの、を持っているのは、
そう、スパゲティーナポリタン(特に有楽町のジャポネのもの。)。
ケンタッキーのチキンもそうか。
あるいは、サッポロ一番の塩らーめん。

なにか、ジャンクなものばかり、ではあるが、
どれも癖になる“あの味”的なもの、を持っている。

ともあれ。

ハナマサへ寄り、牛の切り落としが安くなっていたので
1パック購入。むろん和牛ではなく、輸入牛のもともと安いもの。

牛丼の“あの味”的なもの、とはなんであろうか。

牛丼チェーンどこのものも、基本の材料は、牛肉と玉ねぎのみ。
それをしょうゆの甘辛で煮込んである。

以前にも、再現をしようかと煮てみたことがあるが
なかなか“あの味”的なもの、には到達できなかった。

ただ、しょうゆの甘辛で煮込んだだけではあの味にならない。

これが牛丼チェーンの只者(ただもの)ならざるところ
であることは間違いなかろう。

玉ねぎは1個を大きめにスライスする。

鍋に水を張り、玉ねぎ、牛肉を入れる。

調味料。
酒、しょうゆ、砂糖。
それから、、、赤ワイン?、、と、思ったが、
赤ワインが切れていた。しかたなく、白ワインで代用。

しょうゆは、いつもの自分の煮物の味付けだと、
しょうゆが立った、純東京下町風になるのだが、
今日は少し控えめにする。

あ〜、しょうゆも、濃口だけでなく、あまめの、
たまりじょうゆなんぞを入れてみてもよいのかも、と、
思ったのだが、これも今は家にはない。

ともあれ、煮立てて、よく混ぜる。

つゆの味見。

ちょっと、物足りない。

砂糖を追加。

煮込む。

玉ねぎが透き通ったら、OKであろう。

再度、味見。

大分近付いたが、さらに砂糖。
意識して、牛丼やの、牛丼に近付けてくると、
しょうゆは少し抑え目で、甘味は立てる、、、
そんな感じであろうか。

また味見。

ふむふむ、よいかな。
もう少し、コクのようなものがほしいのだが、
今日はこのあたりが限界。

終了。

冷飯をレンジで温め、かける。
つゆだく!?。


丼は、少し前に合羽橋で買った
蕎麦やのかつ丼の、どんぶり。
確か、吉野家のどんぶりもこの柄(ガラ)だったはず。

肉も今日のは脂も適当にあって、牛丼やの
牛丼に近い感じ、では、ある。

まあまあのでき、で、あろう。

さて。

牛肉は、見切り品なので、早く食べてしまわねば。

翌、土曜昼すぎ。

今度は、ストロガノフにしようと、思い付く。
家では、ストロガノフは内儀(かみ)さんがよく作るのだが
今、出かけている。

レシピを調べる。
ケチャップでもよいが、やはりトマトピューレが
よかろう。
中濃ソースを入れるレシピがあり試してみよう。
それから生クリーム、これも欠かせない。
それから、マッシュルームも必要だろう。
買いに出る。

作る。

玉ねぎ、また1個、スライス。
にんにくは1かけら、スライス。
マッシュルームもスライス。

フライパンにバターを溶かし、にんにくを炒める。

香りが出てきたら、玉ねぎから炒める。
しんなりしてきたら、肉、マッシュルームも入れる。

肉の色が変わってきたら、
水、トマトピューレを加え、よく合わせる。
中火。

あ!

また忘れた。

赤ワイン。

ついでに買ってくればよかった。

まあよい、また、白ワイン。

中濃ソース。

顆粒のコンソメを振り入れる。

塩胡椒。

よく合わせて、味見。

中濃ソースを追加。

もう一度、味見。

OK。

仕上げに、生クリーム。


ライスはなしで、ビール。

最初のバターの量を意識的に控え、
ちょっと軽め仕上がりにした。
だが、それでも、そこそこにうまいビーフストロガノフと
いえよう。
バクバクと食べてしまう。

う〜ん、、食べすぎ。









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