断腸亭料理日記2012
4月12日(木)夜
さて、懲りずに、また排骨、で、ある。
結局、無錫排骨、なるものは衣を着けて
揚げてしまったが、これは間違い。
無錫排骨であれば、揚げないというレシピもあるくらいで
揚げる場合でも、たれに漬けたものを素揚げ。
その後、煮込む。
衣を着けて揚げる場合は、そのまま食べる場合もあり、
また、あんかけ、たれかけまで。
まあ、ほとんど違うメニューといってよかろう。
なんとなく、排骨というのが、メニュー名のように
思われてしまって、ごっちゃになっていた。
よくよく思い出すと、日本に入ってきている
パーコー麺などの、排骨は、後者であった。
と、いうことで、今日は、この衣を着けて揚げる
排骨を作ろうと、思い立った。
なん度も書いているが、排骨とはあばら骨。
骨が付いているもの、ということになる。
だが、ご存知のように、パーコー麺に入る
排骨は平たいもの。
先日作った排骨は、部位はどのあたりなのかは
わからないが、軟骨のついた4〜5cm角のもの。
ちょっと、違いそう、である。
パーコー麺にのせる排骨は、予想をするに、
ばら肉を切り取った残りの骨と肉では、なかろうか。
そういうものは、見かけない。
で、思いついたのは、ばら肉そのもの。
むろん骨がなくとも、よいわけではある。
それならば、ハナマサに厚さ1.5cm程度の
バラのスライスがあった。
これでよかろう。
帰宅時に買って帰る。
ばら肉は、20cmと長いので半分に切る。
これをしょうゆ、紹興酒、日本酒、それから五香粉、
さらに今日は、カレー粉も入れてみる。
カレー風味のする揚げ排骨も食べたことがあったような
気がしたから、で、ある。
漬けること、30分。
その間に、揚げ油と衣の準備。
衣は玉子冷水。
30分経ったら、油の加温を始める。
玉子冷水に小麦粉を入れる。
堅さはちょいと堅めの天ぷら程度。
油温をみながら、投入。
中温といったところ。
肉が厚いので、ゆっくり目に揚げるのがよいだろう。
4枚。
ふむふむ、それらしいものに揚がった。
ビールで、食べる。
これ、これ!。
パーコー麺にのっている揚げ排骨の味。
肉に味をつけているので、これだけでも十分に
食べられる。
五香粉やカレーの風味もあるが、玉子の入った
衣、というのも“らしさ”のポイントのようである。
うまいもんである。
豚ばらの味付きとんかつ、というのか、天ぷら、というのか、
そういう風にも、考えられる。
しかし、ばら肉なので、カロリーはそうとうなもの
かもしれない。
(だが、それがうまいのだが。)
これは翌日。
オーブントースターで温め直し、
小松菜をしょうゆとオイスターソースで炒めて添えた。
この揚げた排骨はどちらかといえば、上海などではなく、
台湾や香港でよく食べられているものなのか。
餡やたれをかけるにしても、しょうゆベースだが
オイスターソースが入るものが一般的なよう。
まだまだつづく、パイコウ、で、ある。
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