断腸亭料理日記2011
5月29日(日)第一食
日曜日、第一食。
カレーを作ろうと、思い立った。
カレーといっても、いろいろある。
最近も、インド風のさらさらカレー、
カレーうどんなども作った。
とても手間がかかるので、このところ、
作っていないが、欧風カレー
なんというもの、ある。
(あるいは、レシピはわからぬが、最近は、
このタイプの、ベシャメルソースから作る
欧風カレーではなく、デミグラスソースの味が強い
ものが、フレンチ系の洋食や、では出されている。)
今日は、私の作る、もう一つの、インドカレー、
バターチキン、
に、しよう、と考えた。
もともと、このバターチキン系統のカレーを
食べたのは、秋葉原のジャイヒンドではなかったか。
インドカレーといえば、さらさらのもの、
と、ばかり思っていた私だが、こんなものがあるのか、と、
驚き、なにを入れると、このようにこってりになるのか、
と、疑問に思ったものであった。
そして、数年前、ドバイで、バターチキン、
という名前で、ジャイヒンドと同じような
こってりなカレーに出会い、あのあたりでは一般的
なものであることを知った。
その後、レシピがわかり、作り始めたのである。
このこってりのバターチキンは先日作った、
玉ねぎみじん切りを、狐色まで炒める、という
工程がないので、比較的手軽にできる。
さて。
作る。
鶏肉がないかと、冷凍庫を見てみるが、
ない。
ん?
海老、がある。
(随分前から、あったようだが。)
大きなブラックタイガー、で、ある。
これにしてみようか。
流水で解凍しておく。
バターチキンの作り方の概略は、
まずは、スパイスを、ギーで炒め、ここにトマト缶を入れ、
ミキサーで粉砕。
炒めた玉ねぎ、肉と合わせて、軽く煮こみ、
完成。
ミキサー後に、濾す、のが本式のようだが、
自分で食べるには、別段はぶいても問題はない。
そこそこ、簡単。
だが、このポイントは、やはり、ギー。
こってり、の、本体は、これであった。
ギーというのは、バターから取った、脂。
インドではこれをよく使う。
むろん、日本ではほとんど売っていない。
バターから作れなくはないが、もったいない。
脂として、大匙4〜5杯必要なので、バターなら
随分と使ってしまう。
実は、拙亭近所の蔵前に、インドの食材店があり、
そこでけっこう安く売っていたので、入手できた
のである。
ギーは冷蔵庫で固まっているので、軽くレンジをかけて
柔らかくし、大匙3〜4杯、フライパンに。
ここに、スパイス。
これは、ホールもパウダーも構わず入れる。
パウダーは、コリアンダー、クミン、フェネル、
ターメリック、レッドパッパーなど、いつも入れるもの。
ホールは、グローブ、ベイリーフ、シナモン、あたり。
それから、ガラムマサラ。
スパイスミックス。日本ではいわゆる、カレー粉
と、思ってよかろう。
炒めるのは、脂に馴染ませて、それぞれを
ミックスすることと、香りを出すことであろう。
焦がさないように気をつけて。
ここに、おろした、にんにく、生姜を各大匙1。
炒めて、トマト缶。
同量の水。
軽く煮る。
10分ほど。
ここで、火を止めて、大きなスパイスを
取り出し、ミキサーにかける。
OK。
濾すのは、はぶく。
別のフライパンに、ギー大匙1で、解凍した海老を炒める。
ここに、玉ねぎスライス、フェネグリークリーフ、
今日は切れていたのでなしで、炒める。
火が通ったら、先のミキサーをかけた
ものと合体し、軽く煮こみ、塩で味付け。
今日はここで、軽く、コンソメも入れてみた。
味を見て、完成。
手際よくやれば、さほどの時間はかからない。
見た目は、こんな感じ。
こってり。
やはり、バターの脂というのは、うまいもの、
で、ある。だが、むろん高カロリー。
本当は、チキンで、特に、タンドリーチキンを
入れるのだが、海老でもむろん、合う。
こってりバターチキン風、海老のカレー。
うまいもんである。
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