断腸亭料理日記2011
6月19日(日)
日曜日。
3時すぎ、いつものように、魚を見に
アメ横に。
今日は?。
鯵。
鯵など、いつもあるが、今日は、
なんとなく、目に付いた。
たたきか、ものがよければ、
刺身でさっぱりと、食べようか。
例によって、なん匹あるのかわからぬが、
スチロールの白いトレーに、中型のものが、
山盛り。
500円。
鯵というのは、冬の鯖に対して、夏のもの、
なのであろう。
鯵の季節。
そんな気分。
帰宅し、おろす。
鯵切り、小さ目の出刃。
頭を落とし、腹を裂く。
はらわたを出し、洗う。
この鮮度は、刺身は無理か。
たたき。
左側に尻尾。
頭側の上の身と骨の間に包丁を入れ、
上の身をはずす。
今度は尻尾を右に置き、
尻尾側から包丁を入れ、中骨から身をはずす。
ハラスの骨をそぐ。
頭側から、皮をはぐ。
鮮度抜群であれば、スキッととれるが
今一つ。
ともあれ。
三匹、三枚におろす。
ザクザクと切って、ねぎもみじん切りにする。
俎板の上で、和える。
生姜もおろす。
ビールを抜いて、食べる。
ふむ、ふむ。
心配したほどではない。
なかなか、うまいではないか。
内儀(かみ)さんとともに、食べてしまう。
さてさて、鯵は、まだまだある。
どうしようか。
一つは、煮びたし。
腹を出して、塩をせず、白焼き。
酒としょうゆで、軽く煮る。
煮びたしなので、冷めた状態で食べるのだが、
今週のおかずに、プラスチック容器に入れて、
冷蔵庫に。
なん回かに分けて食べたが、
こんな感じ。
塩焼きよりもうまい、のではなかろうか。
白い飯と、冷たいまま、朝も食べたりしたが、
これも、また、夏らしく、よい。
そうそう。
鯵の煮びたしは、池波レシピであった。
夏の暑い日、外から帰ってきた、五郎蔵が、
これで冷酒(ひやざけ)を呑む、というような
シーンであったか。
さて。
実のところ、鯵はまだあった。
これは、開いて、フライにしようと思ったのだが、
結局、月曜は、気力も時間もなく、頭を落として、
腹を出しただけで、冷凍してしまった、、、。
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