断腸亭料理日記2011

上野・とんかつ・ぽん多本家

7月9日(土)夜

さて。

土曜日。

今日は、夜、内儀(かみ)さんが
とんかつが食いたい、と、いう。

毎度、書いているが、私の住んでいる、
上野浅草界隈は、とんかつ発祥の地、と、いわれている。
まあ、メッカといってもよい。

蓬莱屋

ぽん多本家

井泉

双葉

の四軒が、上野の老舗でありまた、有名店。

そして、浅草にもとんかつやは、数多いが、
私がよくいくのは、拙亭に最も近い寿にある、
すぎ田

で、今日は、どこか。

久しぶりに、ぽん多、へ、
いってみようと、思い付いた。

上野の四軒は、どれも、雰囲気も、
味も、不思議なほどに、違っている。

どうであろうか。
最も格式張っているいる、というのか、
重々しい感じなのが、ぽん多、である。

とんかつが大好物であった、池波先生は、
想像するに、この四軒は、おそらく、皆、
行っているのではないかと思われるが、書かれているのは、
ここ、で、ある。
(双葉も書かれていたような気もするが、
はっきりしない。)

内儀さんは午前中から出掛けていき、
店で7時待ち合わせ、ということにした。

夕方、TELを入れてみると、お二人なら、
座れますから、どうぞ、と、いう。

しかし、今日も暑かった。

床屋に寄る都合もあって、ちょい早めに自転車で出る。

佐竹商店街を抜けて、竹町公園の南。
まっすぐ行って、昭和通りを渡る。
左に曲がって、QB。

髪をちょいと、切って、ぽん多まで向かう。
JRのガードをくぐって、道は緩やか右にカーブし、
本家ぽん多は中央通りに出る手前、右側。

きてみると、内儀さんがら、TELが入る、
着いたという。

店の前だが、いない。
はて、店の中かな?

入ってみて、聞いてみるが、それらしい者は
いない。

TELをかけ直してみる。

あんた、どこにいんの?

ぽん多。

どこの?。

湯島?!じゃないの?

そうなのである。
天神下、にも、ぽん多、は、ある。
こちらは、蘭亭ぽん多。
おそらく、関係はあるのだろうが、
今は別の店、で、ある。

内儀さんは、一度、こちら、本家に、
一緒にきているので、問題はない、と、
思っていたのに、この有様、で、ある。

暑さでこちらも、いらいらしている。

おい、おい、と、思いつつも、
一度きただけなので、忘れてしまったのであろう。
まあ、勘弁してやろうか、、?!。

中央通りまで出て、待つ。

やっと現れ、ともに店に入る。

二階へどうぞ!。

と、いうので、二階へ上がる。

なるほど、土曜日は予約をするまでもない。

座って、ビール。


お通しは、油揚げの入った、白和え。
味は比較的、濃いめ。
この味の濃さは、下町の味か、あるいは、
酒呑みの味か。

注文は、先に、いかフライ。

ここにきたら、むろん、とんかつ(カツレツ)を、
食べる、のであるが、いかフライも、外せない。

ビールを呑みながら、


いかフライ。

もんごういか、で、あろう。

肉厚。

カツもそうなのだが、ここは、衣が白い揚げ上がり。

松坂屋裏の蓬莱屋は、狐色を通り越して、
黒いくらいなのに、こちらは、この白さ。

カツレツ。


この厚みなのに、この衣の白さ。
むろん、飛び切り柔らかいが、生ではない。

これは、秘伝、と、いってもよいだろう。

そうそう。

上野の老舗、四軒の中では、双葉がここまでではないが、
白い揚げ上がりであった。

ご飯となめこの赤だし。

うまかった。

が、ちと、食べすぎ。

ご馳走様でした。


上野浅草、とんかつ、カツレツの街、
で、ある。





ぐるなび


台東区上野3-23-3
03-3831-2351





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