断腸亭料理日記2011
さて。
引き続き、箱根塔ノ沢の福住楼。
着いて、風呂に入り、一杯呑んで、
転寝。
夜の食事。
むろん、部屋まで運んでくれる。
食事は会席である。
お造りは、手前から、白身、縁側付きの平目、
その左が、ほうぼう、その右、鮪、
左が軽く湯通ししてある、車海老(?)。
平目がうまい。
縁側は脂ものっている。
ほうぼうは白身としてたまに見かけるが、
歯ごたえがあり、うまい。
上、白子、鱈か。
うまい。
酒菜(四角い皿)が、上から、なまこ、菜の花と子持ち昆布、
真ん中が牛蒡、左下、煮凝り(ふぐの皮か)、右、長芋山葵、
右端がむかごに酢味噌。
鍋。
鴨、で、ある。
肉は既に焼いて、半生に火が通っている。
つくね。
油揚げにねぎ、椎茸、白菜、水菜、うどん、紅葉の麩。
一番上に大根おろし。
みぞれ鍋にも、なっている。
ちょっと、甘めのつゆで、なかなかうまい。
ビールから燗酒。
少し時間差で、
蒸し物と焼き物。
蛤の吸い物、と、いってよいのか、蒸してあるよう。
焼き物は、鰤照り焼き。
下は、長芋の焼いたもの。
干し杏子が添えてある。
和食では鰤照り焼きと、とろろにしたりもするが、
よく長芋、山芋を合わせる。
これ、なぜであろうか。
絶好の相性というほどでもないと思うのだが、
昔から、そういうものなのか、
なにか由来があるのであろうか。
次は、揚げ物、わかさぎ。
最後は、煮物。
大根。
上にのっている黄色のものは、鴨肉かと思ったら、麩。
赤いのはにんじんで、絹さや。
色の対比が鮮やか。
こういうところは、和食の真骨頂、で、ある。
ご飯、赤だし。
なめこと豆腐。
デザート、柿。
腹一杯。
ご馳走様でした。
食べ終えれば、むろん、食器は下げにきてくれる。
その後、ごろごろしながら、TVを視ていると
今度は、お膳を片付けて布団敷き。
番頭さん、それから、今年は若旦那も加わって、
敷いてくれる。
毎回書いているが、これがなかなか、シーツを広げる手際など、
芸術的に鮮やか。早い手際の上に、ほこりが立たない。
すばらしい。
10時頃、また、風呂に入って、
また呑み直し、、、、
ひっくり返って、そのまま早めに就寝。
これを、極楽、というのであろう。
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