断腸亭料理日記2011

上野・北海道らーめん・

ひむろ

4月29日(金)昼下がり

さて。

連休に入った。

2、と、6、を休んで、10連休。

この休み中は、次回の『講座』の準備をしなくては、
なのである。
(そうそう、そういえば、まだまだ余裕あります。

NHK文化センター『池波正太郎と下町歩き』

途中参加も受付け中。第三土曜日の昼、ご一緒に、
ぶらぶら歩いて、呑みませんか?是非!)

作業をし、3時すぎ、内儀(かみ)さんが、
ラーメンを食べに行かないか?という。

珍しいものではある。

しかし、祭日というのは、選択肢が、狭まるのである。

この、上野浅草界隈も、独立系というのか、
チェーンではなく、名のある店も増えてきたのだが、
これらは、まず、日祝休み。
代表は、天神下大喜、であろう。

やっているのは、チェーン。
あるいは、チェーンというのは若干申し訳ない感じだが、
名がある店の支店。

この代表は、JR御徒町駅下にある、青葉、か。

青葉はどうか、と聞くと、
魚系が、ちょいと、と、いう。

じゃあ、どこがよかろう。
チェーンといってよいだろうが、
七志、も、新宿の熊本ラーメン桂花を思い出す味で、
私は好きである。

あるは、ひむろ。

札幌ラーメンで、味噌とんこつ。

どう?

じゃあ、ひむろ。

ということで、ひむろに決定。

天気もよい。
二人で、徒歩で出る。

シャツ一枚では、少しひんやりする。
歩き始めると、晴れ間はあるのだが、
パラパラと雨が降り出したり、、、。

ちょっと不思議な天気。
(このなん日か、こんな日があったか。)

白鴎高校から、真ぁ〜っ直ぐに西に向かい昭和通りも渡る。
この通りは、不忍池から流れていた、昔の忍川の跡。
アメ横も突っ切って、一本、春日通り側の路地。
札幌ラーメンの、ひむろ、で、ある。
ひむろ、というのは、今はチェーンといってよいのか。

始まりはどこなのか、よくわからぬが、もう20年も前になろう。
私が知っているのは、新宿歌舞伎町の新田裏に近い、東の端っこ
あたりに、味源という小さな店があり、よくいったものである。

当時、とんこつに味噌が入った、そうとうに
こってりした味は、珍しく新鮮で、ちょいと、病みつき
になった。

その頃、同じ味源という看板で、人形町であったり、
他にもなん軒か、店ができていたようだが、
これらは今はもうない、のか。

店に入って、内儀さんとともに、座る。

私は、いつもの通り、ノーマルな味噌。
内儀さんは、辛いオロチョン。

瓶ビールも、もらう。

ここは、珍しいサッポロのラガーであったが、
震災の影響で、販売休止、との張り紙がしてある。
仙台の工場で作っていたのか。

代わりに、生。
(サッポロの生も、既に珍しくなっているか。)

味噌ラーメン。


ここに、私は、おろしにんにくを、一匙入れる。
鹹水(かんすい)の多い、ゴワっと堅く、黄色の濃い麺。

確かに、以前の味源の頃に比べると、
こってり感は、少なくなっているようにも思うが、
十分に、うまい味噌ラーメン、で、ある。

ご馳走様。

雨もまだ、パラパラしているが、吉池に魚を見に、
まわろうか。




ひむろ・上野



台東区上野4−5−2
03−5688−6777



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