断腸亭料理日記2010
9月1日(水)夜
9月に入ったが、引き続いて、酷暑が続いている。
この連日の酷暑で、体調を崩している方もおられるのでは
なかろうか。
私も、2〜3日前から喉の痛みがあり、なんらかの感染症で発熱。
月曜日、火曜日と仕事を休んでしまった。
掛かり付けの医院で出された抗生物質が効いたのか、熱も下がり、
今日からは仕事に出ていた。
気温が高いと、熱も上がりやすいのか。
一時は、40度近くにもあがっていた。
元来、私は、高熱はあまり出ない方なのだが、珍しい。
暑さで、体温調節機能も変調をきたしているのかもしれぬ。
暑いのに、寒い。汗をかいても、寒気がする、そんな状態が
続いていた。
暑さ疲れ、抵抗力のダウン、まあ、そういったところ
なのであろう。
二日間、さすがに酒を抜いていたのだが、
今日は付き合いで、ビールを少し呑んで帰ってきた。
薬で、熱が下がっているだけで、むろん、完治はしていない。
一杯でやめて、帰ってきたのは8時すぎであった。
少し食べたのだが、腹が減った。
冷蔵庫をのぞいてみると、焼きそばがあった。
付いている、ソースはやめて、中華の焼きそばを
作ろうか。
そうである!。
この前『講座』でいった、有楽町の慶楽の
焼きそばは、そうとうに、うまかった。
焦げ目を付けた麺に、もやしと豚肉。
見たところは、なんということもないのだが、
べら棒にうまかった。
ちょっと、作ってみようか。
野菜は、冷蔵庫にピーマン、それから、長ねぎ。
肉はないが、冷凍してある海老を入れよう。
焼きそばの麺は、先にレンジで1分ほど加熱し、
ほぐす。
中華鍋を熱し、油を回す。
麺に焦げ目をつけるのが目的だが、くっつかぬように、
やはり、油は十分に馴染ませておいた方がよい。
麺を鍋に薄く広げ、
火は強火。
時折、くっつかぬように、鍋をまわし、麺をまわす。
煙が出るくらいまで加熱し、麺に焦げ目がついてくる。
片面、焦げ目が付いたら、中華鍋をふって、ひっくり返す。
もう片面も同様。
焦げ目の付いた麺は、皿にあげておく。
野菜を切る。
ピーマンもねぎも、細く。
海老は水で解凍。
にんにく、みじん切りを用意。
再び、中華鍋に、油をまわし、にんにくみじん切り、
軽く炒め、香りを出す。
海老、ピーマンを入れ、炒める。
火が通ってきたら、紹興酒、水、スープの素、
XO醤を入れ、麺も入れる。
よく和えて、ねぎ。
味見をし、塩胡椒を足す。
OK。盛り付け。
まあ、普通の中華の焼きそば。
うまいが、べら棒、ではない。
うーむ。
なにが違う、のであろうか。
慶楽の写真を見返してみると、麺の上に、きれいに
もやしと豚肉の具が載っているのに気が付く。
これ、もしかすると、具は、麺とは一緒に炒めず、
最後に載せているだけではなかろうか。
また、あんかけには見えぬが、ひょっとすると
麺にからみやすいように、多少のとろみも、
ついているのではなかろうか。
よし。
今度また、確認にいってみよう。
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