断腸亭料理日記2010
引き続き、鯛。
刺身で一杯やって、やっぱり、転寝。
さて、夜。
あとは、なににしようか。
アラは、潮汁にするとしてだが、
鯛は、頭などを甘辛く煮る、兜煮、というのもうまい。
しかし、今日の鯛は、新鮮そうなので、
塩焼きで食べてみたい。
一枚丸々残っているので、これを塩焼きにすれば、
大きな鯛の尾頭付きで、ちょいと、よいぞ。
だがだが、やっぱり、それだけでは、
もったいない。
鯛茶漬け、なんというのもある。
池波先生の好物でもあった。
刺身を飯にのせて、お茶や出汁をかける。
同じく、池波レシピだが、末広町の花ぶさでは、
胡麻だれを使った鯛茶漬けを出す。
そうだ!。
鯛飯、と、いうのはどうか。
瀬戸内などでは、定番であろうが、
私はあまり食べた記憶がない。
ちょっと、贅沢な感じでよいかもしれぬ。
作り方を調べると、白焼きをした鯛を
酒としょうゆで水加減した米に昆布を敷いて
炊く、と、いう。
塩焼きにしてしまうと、これはできない。
まあ、よい。
白焼きをしたものはしょうゆをかけて食べ、
半分を鯛飯にしようか。
先に、米を研ぎ、酒、しょうゆ(薄口+濃口)で
水加減をし、昆布も入れておく。
鯛は一匹、腹を割いてハラワタを出す。
鰓(えら)も取っておく。
これをそのままガスレンジで焼く。
大きいので、レンジのグリルに目一杯、で、ある。
あらの潮汁も作っておこう。
アラ、頭と中骨、それからハラスの部分、には、
熱湯をかけて、洗う。
水から煮る。
白焼きの方は、焼けた。
飾り塩をしていないので、鰭など焦げてしまったが、
これだけ大きい鯛の尾頭付きは、立派なもの、で、ある。
と、これは、撮影用。
一度、俎板に戻って、頭を落とし、身の部分は
半分に切る。
尻尾の方は浸水をした釜に入れておく。
残っていた刺身も出し、内儀(かみ)さんととともに、
焼いた鯛、しょうゆをかけて、頭もともに、食べてしまう。
脂があるので、焼いても、むろん、鯛はうまい。
米の浸水は、酒が入っているので、3時間程度は必要。
よい時間で、炊き始め、炊き上がったら鯛と昆布を出し、
身をほぐし、小骨も丁寧に取る。
潮汁も塩を入れ、ねぎを刻む。
海苔を焼いて、千切って、もみ海苔も用意。
鯛飯と潮汁。
うまい鯛。
120%、食べ尽くした、鯛二枚、で、あった。
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