断腸亭料理日記２０１０

大手町ビル・

スパゲティー・リトル小岩井

2月4日（木）昼

今日は、朝から大手町。
13時まで、資料調べ。

朝から、決めていたのだが、昼は、
大手町ビルのリトル小岩井。

なん度も書いているような気がするが、
例の、昔の喫茶店の、太麺スパゲティーの店。

太麺スパゲティーといえば、まず初っ端（しょっぱな）に
挙げなければいけないのが、いわずと知れた
有楽町、インズのジャポネ。

ジャポネの方は、太麺というだけでなく、
量が多い、と、いうのを、看板に、、、
いや、ただ多い、なんという生易しいものではない。
べら棒に、神をも恐れぬ量。
とても、私などには食べきらない、いや、食べてはいけない量の
グレードがあり、それをモノトモシナイ、ツワモノドモが
終結する場所。
いやいや、量もあるのだが、それだけではない。
まさに、ジャポネマジック。
入っているものは、馴染みのあるものだけ、
の、ハズなのだが、どうした訳だか、べら棒に、
うまい、と、いうこと。
（ひょっとすると、長年使い込まれた、
あの、特大のフライパンから、味が出ているのではないか、
と、思うくらい、なのである。）

ともあれ。

その、ジャポネ、ではなく、リトル小岩井。

しかし、あの、昔懐かしい、太麺、いや、この場合は、
太麺でなくとも、よいような気もするが、喫茶店味の？
スパゲティーというのは、そもそも、なんであろうか。

今、太麺でなくともよいような気がする、
と、先に書いてしまったが、結局は、茹で立ての
アルデンテ、ソースをかけて食べる、イタリアンのパスタ、
ではない、と、いうこと。
茹で置きのスパゲティーで、味はケチャップ（これはナポリタンだが）、
他にも、塩、しょうゆ、などいろいろな味はあるが、
基本は、野菜や、肉などの具材とともに、炒めてある、
と、いうもの。

ナポリタンはよいとして、問題はそれ以外のもの。
喫茶店の、と、私は書いているが、実際のところ、
ナポリタン以外は、昔でも、別段、どこの喫茶店にもある、
と、いう定番メニューではなかったはず、で、ある。
さらに、家庭の定番メニューでもなかろう。

じゃあ、なぜリトル小岩井にしても、そんなに人気なのか。
（ジャポネは、カリスマ的な人気を誇るが、
リトル小岩井も、どうして、どうして、行列人気の、
店ではある。）

考えてみれば、不思議、である。

ナポリタンはわかる。
うまいし、懐かしのものだし、
時たま、私も無性に食べたくなり、
家で作ることもある。
（書いていないが、最近も作っている。）

ジャポネにしてもリトル小岩井にしても、
ナポリタンは、むろんあるし、定番。
順位はわからぬが、注文数も少なくなかろう。

他のメニューは、なんなのか？である。

ジャポネでも、リトル小岩井でも、
いろんな名前はついてるが、様々な、
炒め、スパゲティーのメニューがラインナップされ、
リトル小岩井に至っては、日替りで、
ひねったメニューも、用意されている。

これは、マジック、と、いうもの、
で、あろう。

結局、みんなが食べたいのは、本当は、
懐かしの、ナポリタンなのであろう。
しかし、それだけでは、店が成り立たない。

ナポリタンだけの店には、誰もいかなかろう。
第一、飽きる。（もしそんな店があったら、
それはそれで、おもしろかろうが。）

それで、いろんな味で、具も少し変えて、品揃えを
している。
お客も、ここへくれば、ナポリタンだけではなく、
他のものの方にも目がいき、それが食べてうまければ、
またそれを頼む。そういうことなのであろう。

ともあれ。