断腸亭料理日記2010

2010年・断腸亭の夏休み

『モルジブ』その3

さて。

断腸亭の夏休み、モルジブ。
滞在二日目。

夜が明けた。
時差は3〜4時間ほどなので、なんということはない。

朝食付きのパックなのだが、
最初の日だけ、バンガロー(コテージ)まで運んでくれる。

昨夜、持ってくる時間、玉子の焼き方、ベーコンがよいのか、
ソーセージがよいのか、書いて外へ出しておくようになっていた。

部屋の前は、小さいが、完全プライベート、
コテージ毎のプールや、チェア、吾妻屋というのか、
寝そべることのできる屋根のあるスペースがある。



朝食は、玉子とパン、ベーコンなど。
パンは、クロワッサンやデニッシュなどあり、
まあ、アメリカンブレックファストか。

コーヒーを飲みながら、ぼんやりしていると、
鳥がきた。


名前はわからないが、ニワトリを二回りくらい小さくした
大きさで、ちょこちょこと歩いている。
こいつ、どうも飛べなさそうである。

プールの向うは、すぐにビーチ。
ビーチには椰子で屋根を葺いた大きな傘などがあり、
その下にデッキチェアなどもある。
が、まだ朝だからか、人影はない。


リーフ内だからか、波はほとんどない。
水平線まで、真っ直ぐ。


遥かむこう、リーフの外であろう、波がくずれているのが
見える。

ビーチの砂は、サンゴ質で白いが、サンゴのかけらなども
まじっており、素足で歩くには、少し痛い。

海に入ると、さすがにモルジブ、こんなところにも
すぐに小魚が見える。

さて。
コテージに戻り、ダイビングの手配。

モルジブのリゾートには、おそらくダイビング
サービスのないところはあるまい。
モルジブでの最もメジャーなアトラクションは、
その美しいサンゴ礁の海を見る、スクーバダイビングである。

日本人のいくリゾートには日本人のダイビングガイド、
インストラクターがいる。

ここ、フォーシーズンズ・クダフラも同様。
(むろん、いないところもあるので、必ず確認が必要である。)

サービスへTELをし、日本人を呼んでもらう。
しばらくして、コールバックがあり、チェックアウトダイブを
することになった。

どこもそうだが、ある程度直前のダイビングから
時間が経っていると、チェックアウトダイブを受ける。
ライセンスは持っていても、実際のところどうなのか、
向う側が我々のダイビングスキルの確認とこちら側が
ダイビングを思いだすための練習である。
(我々は、一昨年、UAEオマーン湾で潜ったのが
最後なので、むろん、受ける。)

が、今日はもう予定がなく、明朝、とのこと。

まあ、よいであろう。
せっかくのんびりしにきたのだ、そうあせる必要はない。
全部で、6泊もある。

昼飯は、島の南端にあるイタリアンレストランへ。

といっても、ここには、メインのレストランと、
このイタリアンレストランしかない。
(正確にいえば、メインのレストランは、
インド料理を扱うところに分かれてはいる。)


島の尖がった南端で遮るものがなく、風が強い。

ビールと、軽いものがいいか、と、シーフードのピザと、
ブルスケッタ(イタリアのオープンサンドイッチ)を頼む。

パン。


パンはフォカッチャにグリシーニ。
(左側のものは、よく見るような気もするが、名前は
なんというのか、ちょっと固めのフランスパンのようなもの。)

食べてみると、なかなか、本格的。
ここは、パンがうまい。

またまた、鳥がきた。


今度は、ちょっと大きな鷺(さぎ)のような鳥。
目の前の波打ち際で、なにか、魚を狙っているようである。

ピザがきた。


薄い生地でこれも、本格的。

ブルスケッタ。


トマトときのこ(このきのこ、なんであろう。
ポルチーニ?違うね。)。

午後は、部屋でのんびり。


タイガービールはシンガポールのもの。
モルジブもイスラムの国なので、アルコールはご法度だが、
リゾートではまったく問題ない。

部屋には、50チャンネル以上もあるケーブルテレビ、
液晶ディスプレイはLG製の50インチ以上もあるもの。
(昨年のモロッコ、一昨年のドバイもそうであったが、
ホテル、空港などなど目に入るものは、すべて韓国2社の
どちらか。液晶のグローバルマーケットの現状を実感する。)

そして、むろん、エアコン完備。
(これはダイキン。がんばっている。)
ベッドの他に、巨大なソファー。

テレビを視ながら、ごろごろ。
昼寝。

部屋には、無料のエスプレッソメーカーがある。


滞在中、随分とお世話になった。

夜は、インド料理レストラン。

頼んだのは、まず、チキンカレー。私も作るが、
一般にバターチキンと呼ばれているもの。


それから、ビリヤニ。
ビリヤニというのは、ドバイにもあったが、タイ、から、インド、
アラブ付近まである、ちょっとスパイシーな炊き込みご飯。
写真の中央、ナンのようなふたが付いているものがそれである。
下は陶器。一食分をこれで炊いている様子。


それから、タンドール料理の海老。(海老は向う側。手前はバターチキン。)
これは、日本ではあまりお目にかかれないものだろう。
タンドリーチキンというのはあるが、同じような
味を付けて、タンドールで焼いた、海老。
焦げて、見た目は今一つパッとしないようだが、
これが滅法うまい。


左から、海老、ビリヤニ、白いご飯(むろん長粒米で蒸したもの。)


ぺちゃんこで、チャパティーのように見えるが、
チーズをはさんだナン。
(わからぬが、こういう薄いのもナンというのか。)

味は、どれもそうとうにうまい。
おそらく、ここにも一流のインド料理シェフがいるのだろう。
(フォーシーズンズのレストランで、値段も、値段である、
まあ、当然、ではあろうが。)


といったところで、今日はここまで。
つづきは、また明日。




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