断腸亭料理日記2009
10月11日(日)第一食
8月あたりには、値が上がっていたと思うが、
このところ、葉物の野菜が、安くなっている。
そのせいか、内儀(かみ)さんが、一つ買ってきた
大きなキャベツが冷蔵庫の野菜室にある。
キャベツというのは、意識して食べないと、
なかなか、なくならない。
で、思い付いたのが、ザワークラウト。
本当のドイツでのレシピは、
文字通り、すっぱくなるまで、漬け込むようで、
数日から、半月はかかるようである。
そこまでして、食べたい、かといわれれば、
そうでもない。
(そこまで時間をかけるのであれば、ザワークラウト
ではなく、私なら、普通のぬか漬け、をやる。)
と、簡単レシピを見つけた。
ブイヨンを使って、それもレンジでできる。
これはよさそうである。
ただし、白ワイン、ワインビネガーが必要。
これは、今、拙亭にはない。
ここまで調べたのは土曜の夜。
どうせ、ザワークラウトを作るのであれば、
ホットドッグにしようか、と、思い付く。
そうだ、先日、カレーソーセージとセットで
ヘンなカレー味キャベツを作ってしまったが、
このリベンジにもなろう。
朝、起きて、買い出しに出る。
白ワインも、ワインビネガー(白)も
ハナマサ、に、ある。
売り場を見ていたら、白モツが安くなっていた。
これは、久しぶりに、ザワークラウトとは関係ないが、
連休だし、煮込みを作ろう。
肝心のソーセージ、フランクフルトも
忘れてはいけない。
長いものを一袋。
それから、パン。
これは、ハナマサのものは、今一つ、なので、
三筋のスーパーヤマザキまでまわる。
ヤマザキは、文字通り、パンのヤマザキの経営なので、
パンは店でも焼いているくらいで、豊富、である。
来てみると、ホットドッグ用のパンもあるが、
5〜6本あり、これは多い。
バケットのハーフサイズが安くなっていたので、
これでよいだろう。
帰宅。
ザワークラウト。
まずは、キャベツを千切り。
火を通すので太めでよい、のだろうが、
千切りは、細く切るのに慣れているので、
気を付けぬと、自然と細くなってしまう。
250g。
適当に切ったが、レシピ通りの量になった。
ざるに入れておき、
ボールに、水50cc、白ワイン50cc、
ブイヨン、マギーではなく味の素のだが、2個、
ホールの黒胡椒6粒、ベイリーフ。
(ディルと、キャウェイは省略。)
これをレンジに入れ、1分。
ここにキャベツを入れ、よく混ぜる。
ラップをして、3分。
一度出して、また、よく混ぜて、さらに3分。
最後に、ワインビネガー(白)を大匙2。
後は、冷ます。
洗面台に水を張り、蓄冷剤を数個突っ込み、
冷やしておく。
それらしい香りがするものができている。
味見をすると、味もそれらしい。
ホットドッグの方はフランクフルトを焼けば終わりなので、
冷えるまで、一休み。
おおかた冷えたところで、フランクフルトを焼く。
フライパンに油を少し敷いて、よく焼く。
このバケットは随分と太い。
フランクよりも少し小さな長さに切って
切れ目を入れておく。
ザワークラウトの汁気を切る。
なにか塗った方がよいか、多少迷ったが、そのまま、
バケットにはさみ、焼いたフランクフルトをのせ、
ケチャップ、それに、例のカレー粉も
かけてみる。
できた。
ちょっと、縮尺がわからぬかもしれぬが、
これ、けっこうでかい、のである。
フランクの長さが20cm超はある。
こういうものは、やっぱり、コーヒーと。
味は?
ふむふむ、なかなか、うまいぞ。
カレーが入り、スパイシー。
べら棒ではないが、そこそこまとまった、
ホットドッグができた。
ザワークラウトが入ると、ホットドッグも
それらしい。
ホットドッグというと、アメリカ、
それもニューヨーク、と、いうイメージがある。
アメリカというと、むろんのこと、英語を話す人々で、
WASP(ワスプ、ホワイト・アングロサクソン・
プロテスタント)と、いうくらいで、イギリスから
来た人々が今も支配者階級、で、ある。
しかし、ホットドッグはやっぱり、19世紀の後半に、
ニューヨークで、ドイツ系の人々が広めた、とのこと。
(ちなみに、ホットドッグのスペルは、HOT DOG でよい
ようである。『ウィキペディア』より)
もっとも、アングロサクソンも出自は、
ドイツ人と同じゲルマン人、で、さほど遠くはないのだろう。
レタスやトマトなどの生野菜、さらに、
マヨネーズやマスタードなどをゴテゴテとかけると、
ジャンクなアメリカンなホットドック。
ザワークラウトだと、ちょっと、クラシックな
ホットドッグになる。
それでも、決してA級ではないが、
うまいものではある。
P.S. これは、今日、10/12、食べたレタスにマヨネーズ、ケチャップ、マスタード入りの
ホットドック。これもまた、うまい。
余談だが、アメリカ式のホットドックは、このように横から切る。
日本式は上のように、上から切る。、、なるほど。
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