断腸亭料理日記2009
11月22日(日)第二食
三連休、中日(なかび)。
どうせ、呑んだくれ、なのだが、、。
昨日の、チューボーですよ!、で、
やっていたのだが、ボジョレーヌーボー、
19日の木曜日が解禁の日であったそうな。
ニュースでは、スーパー各チェーンのPETボトル入りの
1000円を切ったもの。それもさらに、
各チェーン毎の値下げ競争が、盛んに取り上げられていた。
皆様もご覧になられたことであろう。
ボジョレーヌーボーは、毎年、ニュースでも
取り上げられているが、もともと、ワインなど
あまりわからぬ、私などは、トンと、
興味をひかれなかった。
そもそも私は、酒ならビールから日本酒、焼酎(甲、乙とも)、
スコッチ、ブランデー、ワイン、その他、呑めない酒はない。
頻度と量は、ビールと焼酎が多いが、なんでも呑むし、
家にもある。
だが、酒で、特定のものに凝る、ということを
やめることにしているのである。
実のところは、過去には、日本酒に、
だいぶ凝った時期はあった。
これをやめた理由は、きりがない、ことに気が付いた、
からである。
うまいまずい、は、ある程度はわかるようになり、
自分の好みも定着した。
日本酒でいえば、生元(きもと)系の辛口。
これは、お燗でもよし、冷でもよし。
地酒、銘酒、ナショナルブランド、含め、この系統は、
たくさんあり、色々試してみるのは、たのしいこと、ではある。
しかし、煎じ詰めると、なにあろう、
東京下町の定番酒、菊正宗が、それであった。
ここに行き着いたのである。
しょうゆの濃い、東京下町の味には、生元系の辛口。
昔から、これしかなかったのである。
そして、ワインは、日本酒以上に奥は深かろう。
やはり、凝ればたのしいのであろうし、
私の場合、凝ったらある程度、はまり込まなければ、
気が済まなそうだし、それは、きりがない。
あるいは、酒よりは、食いものの方への執着が
私の場合強かった、ということなのかもしれない。
と、まあ、そんなことで、ボジョレーを
毎年、呑んでもいたわけではない。
が、昨日の、チューボーですよ!で、堺巨匠が、
今年のは、うまい、と、仰っていた。
で、試してみてもよいかと、思いついた。
(しかしこの時点では、ボジョレーでなくて、
時たま呑みたくなるのだが、シャンパン、
いや、スパークリングワインでも、呑みたいな、
と、考えていたのであった。)
御徒町方面に徒歩で出る。
いつものように、先に、魚やめぐり。
アメ横の魚や、松坂屋の地下を見て、最後に、吉池。
吉池も含めて、どこもピンとくるものがなかった。
連休の真ん中で、河岸も休みだったのであろう。
それでも、あえて、選んだのが、白子。
鱈のもの、で、ある。
白子ぽん酢、に、むろんするが、
こってりの白子は、ワインと合わなくもなかろう。
白子、というのは、普段私は、外でも家でも
あまり食べない。
唯一、苦手系の、魚メニューかもしれない。
苦手ではなく、苦手系。
生ぐささが、少しでもあると、ダメ、なのである。
小さなパックで、300円ちょい。
安くはない。この値段ならば、わるいものはなかろう、
という、一応のところ、この値段をつけた店への
信用、で、ある。
次に、隣の吉池の酒売り場へいってみる。
ボジョレーは置いてあるが、ガラス瓶入りで、千数百円。
安くはない。まあ、普通の値段なのか。
そこで、1000円そこそこの、お安い
アメリカNo.1などと書いてある、「コーベル」という
スパークリングワインを購入。
噂の格安ボジョレー探しに、
ドンキホーテにまわってみるか。
ここから、春日通り沿い、天神下、湯島方面に歩いた左側にある、
ドンキホーテへ。
と、きてみると、アニハカランヤ、
お安いボジョレーは、影も形もない。
よくよく売り場を見ると、貼り紙がしてあり、
とうに、売り切れ。
日曜にノコノコきて、あると思うのは、
とんでもはっぷん、で、あった。
しかたない。
今さら、吉池の酒売り場に戻るのも、
ヘンであるし、、。
近所のハナマサを見てみようか。
たまたま、錦糸町行きの都バスがすぐにきたので、
乗ってしまう。
「元浅草三丁目・紙の深山前」で、下車。
ハナマサをのぞく。
と、やはり、千数百円であるが、ボジョレーは
あった。
購入。
帰宅。
さっそく、やってみるか。
白子は、湯を沸かし、軽く洗って、
さっと湯通し。
小鉢に入れて、味付けぽん酢をかけ回す。
ボジョレーヌーボー。
開けてみる。
白子ぽん酢。
呑んでみる。
ん?
なるほど、呑みやすい。
ワインの複雑な味など私にはわからず、描写もできないが、
うまい。
白子ぽん酢も、なかなかよい。
内儀(かみ)さんも呼んで、二人で呑み始める。
なんだかんだ、二人で、開けてしまった。
よい連休、であろう。
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