断腸亭料理日記2009

鰯 その1

3月20日(金)

さて。連休。

第一食は、冷蔵庫にあった冷飯で玉子のチャーハン。


いわゆる黄金チャーハン、まではいかないが、
そこそこ、パラッとしたものができるように
なってきた。


連休なのだが、まあ、お彼岸、で、ある。
このところ、暖かい日が続いている。

天気もよい、と、思ったら、
昼のニュースで、東京の桜花の開花宣言が出された、と、いう。

九州の方などは、既に開花していたのだが、
東京も平年よりも1週間も早いという。

こう早いと、なんとなく、盛り上がらない。
まだかまだか、と思っていて咲く方がやはり、盛り上がるのであろう。

午後、例によって、アメ横の魚やへ、自転車で出る。

上野の山の本格的な花見は、来週ぐらいだろう。
アメ横もぽかぽか。
人通りはいつもの休日とかわりはなさそうだが、
なんとなく、気分的にのんびり感じる。

魚や。
冬と春の境だからであろうか、このところ、
これ、という魚がなかったのだが、
今日は?、、、、

お。

鰯がある。
真鰯。
実は、この日記には書いていないのだが、
先週、吉池でちょっと安かったので、刺身で食べたのであった。

今週はここで、なん匹あるのかわからぬが、
山盛り、300円。
これでいこうか。

それから、季節のものであろう。
ボイルをした、ほたるいか。500円。
これも買おうか。

OK。

と、自転車を押しながら、、、
肉の大山

ここは、丸井裏、上野藪、餃子の昇竜
ガード下にあったりする、通称海苔やの、通り。

大山は、元は肉や、らしいのだが、今は、レストランと
店先で焼き鳥やら、うまいメンチカツなど、揚げものを
売りながら、生ビールなども出し、立ち呑みや、に、なっている。

ぽかぽかしてくると、半分屋外のこんなところで
立ち呑みで、ビールというのもよい季節。
昼間から、やっている若いカップルなどもいる。

これをみて、ふらふらと、寄る気になる。
しかし、ここで呑むのではなく、メンチカツだけ買って、
家で、食べよう(呑もう)、と、考えたのである。

ここには、メンチは、“やみつきメンチ”と、
“特製メンチ”と、二種類あるのだが、高い方の、
特製メンチが、そうとうにうまい。
これを二つと、コロッケも二つ、購入。

帰宅。

鰯は、冷蔵庫にいれ、
さっそく、メンチ。


ほたるいかも洗って、しょうがをおろす。


昼間っからであるが、レモン&焼酎。
完全に、連休モード。

このような、立ち呑みメニューは、ビールよりは、
安い焼酎に(ポッカ)レモンをたらしただけ、という
ようなものが気分、で、ある。

ほたるいかは、酢味噌、というのもあるが、
さっぱりと、しょうがじょうゆも、うまい。

これで、ひとしきり呑んで、
昼寝。
(レンキューモード、全開、で、ある。)

さて、夜。

鰯に、かかる。


数えてみると、9匹。
半端である。
間違えたのか、重さなのか。

ともあれ。
多少の傷、は、あるが、鮮度は悪くなさそうである。

一先ずは、刺身。
三匹ほど、三枚。
この時期は、もう、腹が大きい。
どれも、卵(か、白子)、を、持ち始めている。
先週食べたものもそうだったが、わるくはなかった。

真鰯は、真冬、魚やではあまり見なかったと思う。
このところ、獲れているのだろうか。


やっぱり、脂は抜け気味であるが、そこそこ食える。

だが、、淡泊、というのも変な表現だが、
このまま、なめろう、に、しようか。

刺身に切ったものを、叩き、ねぎも刻み、
俎板の上で味噌(これは、普通の信州味噌)とよく混ぜる。


この俎板の上で、というのは、以前に漁師さんが、
やっていたのをTVで見て、真似している。
ボールでもなんでもよいのだろうが、
俎板の上というのは、意外に、和えやすい、のである。


味噌味と、ねぎが加わって、目先がかわり、
これもよい。


鰯は、まだまだある。

明日に続く。







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