鮨・神田鶴八断腸亭料理日記２００９
鮨・神田鶴八6月26日（金）夜
さて。
皆さん、ご承知の通り、今日は株主総会の
集中日。
弊社もご多分にもれず、本日がその日。
私は、総会で大それた役割を担っているわけではないのだが、
本社組織に属しているので、人手として、借り出された。
毎年、本社各部門ごとに、案内やら、受付やら、警備やら、
借り出されるのだが、私は２年前から本社組織におり、
せっかくであるから、そういう場にいてみる、という
経験もしてみてもよいか、と思い、今年は志願したのであった。
総会は、１０時からなのだが、８時集合。
そこから、上着を着て、襟に普段はしない社章を着けて、
本社、1階、ロビーの入口付近にビシッと立って
いらっしゃる株主の方々へ、頭を下げ、挨拶、案内。
終わると、同じく挨拶をしながら、送り出す。
８時から、１１時過ぎまで立ちっぱなし。
総会中、部屋には入れないが、音声と画像は
外のロビーにも中継されているので、聞くことはできる。
（むろんここに、内容は書けない。
しかし、初めて聞いたので、なかなか、おもしろかった。
例えば、その関係の案件を質問をするのなら、そこではなく、
こっちを突っ込んでほしかったのに、、と、無責任にも
考えてしまった。
まあ、内部の人間であるので、いろんなことを
知っているのであたりまえだが。）
ともあれ。
３時間立ちっぱなしは、普段の運動不足には、きつかった。
そして、午後。今度は、逆に、ある会社の株主説明会へ。
（弊社が株主になっている企業の、で、ある。）
これは、５時に終了。
といったわけで、今日は、株主総会デーであった。
そして東京は真夏日の一日。
金曜日であるし、少し早いが、このまま直帰。
今日は、神保町の鮨、鶴八
へ、いこうと思っていたのである。
（なにか鮨が、続くが。）
５時１０分すぎに、TELをしてみると、
親方が出られ、席は、大丈夫ですが、店を開けるのは、
５時半からとのこと。
それは、好都合。真っ直ぐいっても、そのくらいに
なります、ということで、電話を切る。
今日は、東西線の九段下駅から。
ここからも、すぐ、で、ある。
靖国通り、俎板橋を渡って真っ直ぐ。
交差点一つ二つ、で、ある。
５時半、ぴったり。
店の前に着いた。
暖簾がまだ出ていない。
戸に手をかけてみるが、やっぱり、開いていない。
あれ、っと、思い、戸口から下がり、路地の
反対側のビルの近くに寄って、暑さもあるので、
扇子でパタパタ。
と、１０秒もせず、扉が開き、女将さんが暖簾を持って
出てこられた。
どうぞ、と、中へ。
鞄を置いて、持っているだけで暑い上着も置いて、
（月曜の、久いち、に続いて）
誰もいないカウンターの真ん中に座る。
つけ場には、親方はいない。
さっき電話には出たが、なにか、用足しにでも
出られたのであろう。
女将さんから、ビールを出してもらう。
冷えた小ぶりのグラスに注いで一気に呑む。
世間話をしながら、待っていると、
親方登場。
つまみを切ってもらう。
最初は、たこ。
お客さんもいないので、なにか、またまた、寛いで、親方、
女将さんと話し始めてしまった。
その間、ビールから、冷酒（ひやざけ）にかえて、
さらに、刺身で、鯵、いか（あおり）、
も、つまむ。
そして、後で考えれば、なんでこんな
聞きにくい話になったのか、酒の勢いであることは
間違いないが、よく覚えていない。
なにかというと、親方と女将さんの馴れ初め。
親方は五十前、と、私の少し上。
女将さんは、まあ、同年輩であろうか。
先代親方が書かれた本にもあるが、この店を十数年前に、
現親方は、受け継がれた。その時は、独身。
今は、お二人仲良くこの店を切り回されている。
（女将さんは、ちなみに、いつも店では着物を上手に着、
おきれいな方、で、ある。）
となると、お二人の、そも、馴れ初めは、というのは、
知りたくなるのが人情。
そんな話。
と、６時半頃であろうか。
ぼちぼちと、お客さんも入ってきた。
いい加減に酔っ払ってきているので、お茶をもらって、
にぎり。
珍しく、マグロ、中トロと、赤身
両方をもらう。
と、どんどんと、席がうまり、あっというまに
満席。
注文が立て込んできた。
ここから、いつもは１個のはずが、
私も無意識に食べてしまったが、他の方に
合わせたのか、２個ずつ。
カレイ。
小肌は、なし。
新子が出るまで、置かない、と親方。
（メダカのようなものは、置きませんよ。）
塩むし。
これ、２個食べるられるのは、うれしい。
ここのは、やはり、柔らかい。
酔っ払ったし、腹も一杯。
巻物で、〆。
巻物は、ヒモが、うまそうだったので、
ひもきゅう。
これは、好物。
うまい、うまい。
勘定は、ビールに酒も一合。
今日も、１３０００円。
よい感じ、で、あろう。
神田鶴八
TEL：03-3262-0665
住所：東京都千代田区神田神保町２丁目４
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