断腸亭料理日記2009

新橋・上海料理・鴻運

7月1日(水)夜

仕事上の会食。
メンバーは四人。

新橋がよい、と、いうので、最近、気に入っている、
鮨や、しみづとも思ったが、四人でカウンターというわけわけにもいかない。

そこで思い付いたのが、中華。
上海料理の鴻運。

一部で、熱狂的に盛り上がった(?)店。

私も、その関連で一度いったことがあった。

老舗でもなく、ゴージャスでもなく、、
小さな店なのだが、なかなかの腕で、
うまい料理を食わせる。
量もしっかりとあり、まあ、B級グルメ、と、
いうところであろう。

最近、近所に、支店(新店)もできている、と、聞いていた。

仕事上の会食を、私の趣味でこういうところにするのも
多少気が引けたが、それほど肩の張る相手でもなく、
参加者の賛同も得て、ここになった。

7時待ち合わせ。

今日なども、一日、蒸し暑かった。
少し早かったので、連れと、烏森の機関車の前の立ち呑みで
一杯引っ掛ける。

新橋というのは、昔から、立ち呑みはたくさんあった、
のであろうが、この駅前だけでも、なん軒もある。

そういえば、少し前に銀座二丁目のフライのうまい居酒屋、
三州屋へいったが、この烏森にも三州屋があった。

この三州屋、読者の方に、教えていただいたが、
今いうチェーンのようなものだったのだろう。
なんでも蒲田が本店で、銀座の二店をはじめ、
神田などなど、いろんなところにある、という。
私のオフィスの近所、飯田橋にもあり、
ここにはいったこともあったのである。


新橋、と、いうのも、改めて私が書くまでもなく、
奥が深い。それこそ、老舗の立ち呑みも、なん軒もあるようである。
一度また、探検してみたいが、毎度書いているが、
わざわざこなければこないところなのは、残念、で、ある。

さて。

上海料理の鴻運。

四人メンツが揃い、生ビールを四人でもらい、始める。

ここは、なんでもうまいと思われるが、
事前に連れが、調べており、きゅうりの和え物と、なすの塩揚げ。

(手前は、見た通り、ザーサイ。)

にんにくの風味で、さっぱりとして、
これは、見た目以上、そうとうに、うまい。
シンプルなものだから文字通り、塩梅というやつであろう。

先日の浅草橋の馥香などもそうだが、ここの料理人氏、腕はむろんのこと、
その上に、味を組み立てる感性というものが、
なまなかなものではない、のであろう。

なす、もきた。


これは初めて食べたと、思うのだが、驚愕の味。

ごく薄くスライスしたなすを、薄衣でカラッと
揚げてあり、ちょっと、甘辛いような、たれで
ほんの少し、味が付けてある。
この加減がやはり、絶妙。
砂糖、しょうゆ?、どのような調味料を駆使しているのか、
いないのか、それすらよくわからないが、
うまいこと、おびただしい。

この店は、マダムというのか、おかあさんが、
切り盛りをしており、いろいろと、薦めてくれる。
嗜好が合えば、薦めに従った方が、はずれない。
そういうもの、で、あろう。

お薦めで、ほたて貝の蒸しもの。


豆鼓を使っているが、上海料理らしく、甘みもあり
うまい。

ちょっと、さっぱりしたものをと、湯葉の和え物。


青いのは、香菜。

ちょっと、辛い物をと、麻婆春雨、の、ようなもの。


やはり、上海の味で、辛さは抑え目で、
甘みもある。

もう一品、豆腐で、さっぱり系という希望で、
豆腐の蒸しもの。


上には、挽肉、小海老など。(点心の中身であろう。)

見た目もなかなかきれいで、さっぱりと、
うまい。

ビールからレモンサワーなど、いい具合に酔っぱらう。


この店、黙って座れば、自動的にうまいものが出てくる、
というのでもなく、お客の方も、頼み方など技術は
必要であろう。
しかし、一つハマレば、見かけ以上の味に出合える。
名店といってよい上海料理や、で、あろう。




TEL:03-3502-2882
住所:東京都港区新橋2丁目2−6





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