断腸亭料理日記2009

モロッコ帰国後、食べたもの

8月15日(土)16日(日)

さて、さて。

これは、モロッコ番外編、ともいうべきもの、
かもしれない。

なにかというと、帰国後、食べたもの。

まずは、翌朝。

ご多分にもれず、腹の具合もいま一つ。
こんな時に、食べたいもの、うどん。

おかゆ、や、おじや、でもよかったのだが、
一週間、留守にしていたので、冷飯などは、ない。

それで、乾麺の讃岐うどん。

つゆは、一応、鰹削り節で出汁を取り、
白だしと、薄口しょうゆ。ねぎを刻んで、生玉子を落とす。


最近は、蕎麦はむろん、関東風の濃いつゆがよいのだが、
うどんを食べるのであれば、このような関西風の
済んだつゆがよくなってきた。

海外旅行をすると、和食でも、こういうなんでもない
食いものが恋しくなる。

次は、翌、日曜日。
やっぱり、しばらく食べないと、禁断症状に近いものが
出てくるものの一つが、これである。

ラーメン。

たかが一週間日本にいなかっただけで、とは、思うのだが、
日本に帰ってきた、を、実感するのは、ラーメンであろう。
関西の人などは、あまり関係ないかもしれぬが、
東京の人間にとって、ラーメンは、やっぱり、一週間に
一回以上は、食べたいメニューで、あろう。
(腹の具合がイマヒトツ、などといいながら、
ラーメンとは、いかに食い意地が張っているか、
と、いうことであろう。)
また、先のうどんといい、麺類好き、というのも
我々の嗜好の特徴かもしれない。

拙亭近所で、日曜日にやっていて、満足のできる、
安心ができるラーメン、と、いうと、私には、御徒町の青葉。

青葉は、私は行ったことはないが、本店は中野。
オフィスの近所、飯田橋の警察病院の裏にもあるので、こちらへも
たまにいく。

魚介系では大勝軒などが、東京では老舗かもしれぬが、
青葉も、こなれた魚介系というのか、角の取れた優しい味、
と、いうのか、いつも安心して食べられる。

自転車で出かけ、場所は、JR御徒町駅下の
ラーメン横丁(ここには、横浜家系、そして最近は、
蒙古タンメン中本も進出している。)。

ノーマルな中華そば。


過不足なく、うまい魚介系ラーメンである。

しかし、あらためて思うのだが、
東京というところは、ラーメンやの多い都市、で、ある。

それは、東京人のラーメン好きを裏付けるものだろうし、
それに合わせて、競争も激しく、ラーメンやの主人たちは、
工夫を重ね、バリエーションも実に豊富。
最先端は、もはやどこへいくのかわからないところまで
いってしまっているようにも思う。
しかし、最近は、それはそれで、よいことではないか、
と、思うようになっている。(自分の好みは好みとして。)

奇を衒(てら)って、ただイレギュラーなものを考えるという店も
あるやに思うが、本当に味のわかった主人が、新しいうまさを
追求する、と、いう姿もむろんあり、これはよいことであろう。
(オフィス近所の市谷左内坂の庄の
御徒町にも近い、湯島天神下、大喜
などは、そういってよかろう。)

こういう店をみると、ラーメンは、鮨に負けず劣らず、
もはや、東京の食文化の、それも最先端の一翼を担うもの、に、
なっているようにも思われる。

さて。

もう一つ。

と、なると、うなぎでもよいのだが、その前に、
やっぱり、鮨。

ご近所、浅草観音裏の久いち
とも思って、TELをしてみると、お盆休みの最後で、
今日は休み。(ついでに、新橋しみづ
にもTELをしてみたのだが、ここは営業はしているが、
席が一杯とのことであった。)

久いち、しみづは、またあらためて、腰を据えていくとして、
今日は、、軽く(?)銀座松坂屋地下の、すし栄にしよう。

ここは、池波先生が奥様をお連れになって銀座で買い物、
といった場面でいかれていた、隠れ(?)池波レシピ。
百貨店のテナントで、気軽に食えるが、よい鮨や、である。

6時すぎ、内儀(かみ)さんとともに、出る。
稲荷町から、銀座線。

私は、銀座だが今日は夏休みモードで、
雪駄に短パン、白いポロシャツ、といういい加減な格好。

ビールをもらって、いろいろ入っている、
季節のセット、のようなものをもらう。


新子に、炙った秋刀魚、大トロも入っている。
新子は、二匹でにぎっており、留守にしている間に、
だいぶ大きくなった。

十分である。

なぁ〜んとなく、ここまで食べて、
日本、東京に、帰ってきた、と、いう感じ、で、あろうか。


青葉




銀座すし栄







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