断腸亭料理日記2008
12月27日(土)夜、28日(日)朝
さて。
箱根塔ノ沢の数寄屋造りの老舗旅館、福住楼。
一日目。
ビールを呑んで、風呂に入り、
夕飯、で、ある。
献立が出されていたので、そのまま書き出してみよう。
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師走 献立
お通し 風呂吹き大根 柚子味噌
前菜 子持ち海老
安肝時雨煮
牡蠣ベーコン巻
からすみ
細根大根
刺身 四点盛り
揚げ物 だらば蟹真砂揚げ
青唐
酢橘
煮物 東寺湯葉
海老芋
鱈子花煮
サヤ
焼き物 鰤かけ醤油焼き
はじかみ
染め卸し
鍋物 寄せ鍋
魚貝
野菜
鶏
中皿 馬刺
生姜醤油
葫
飯
汁 なめこ豆腐
三つ葉 七味
香の物 三種
デザート 苺
料理長 ○○
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※酢橘はすだち、葫はにんにく、か。
板長氏の名前入り。
(ここなん年か、変わっていないようである。)
前菜から、鍋は写真を撮り忘れてしまったが、
最後の、飯、まで、写真を出してしまおう。
献立に、師走、とあるように、基本的には、一か月
同じメニューなのであろう。
また、「仕入れにより変わることがあります。」
とも書かれている。
献立に詳細が書かれていない、刺身。
これなどがそれにあたる、のであろう。
刺身は、まぐろ赤身、鰤(?)、鱸(?)、いか(スミイカ?)。
(特に聞かなかったので、「?」で、ある。)
写真を撮り忘れてしまった、鍋の、
魚は、刺身にもあった(と、思われる)鱸、か。
特にうまかったのは、煮もの、の海老芋で、あった。
海老芋とは京野菜で、里芋の類。
粘りが少なく、味も染みて、うまかった。
また、馬刺し。
こういう割烹料理ではめずらしいかもしれないが、
なかなか、うまかった。
先にビールを呑んでいたので、食べ終わると、もう眠い。
番頭さんがきて、担当の仲居さんとともに、
芸術的な布団敷きを見せてくれる。
マットを広げ、敷布団を重ねる。
この敷布団の上に、敷布(シーツ)を広げるのだが、
この手際がまったく鮮やか。
仲居さんと二人で、瞬く間に、それもピーンと張って
仕上げる。
この、張り、が気持ちがよい。
寝相(ねぞう)が悪くとも、朝までまったく皺にならない。
芸術的な、職人仕事、で、ある。
その布団に、そのまま転がって寝てしまう。
寝たのは、1〜2時間であったか。
それからまた、風呂。
テレビを視ながらまた、だらだら呑んで、、。
翌朝。
朝飯は、8時半。
今、さほど珍しくもなくなったが、やはり湯豆腐が朝、
出るのがよい。
また、鯵の干物も、皿も含めて、温かい。
昨日の夕飯もそうなのだが、赤だしの味噌汁がうまい。
また、飯の炊き具合もよい。
こうしたところが、きちんとした、
割烹の修業をされている板さんなのだろうと、
想像される。
朝飯を食い終わって、また風呂。
風呂からあがって、歯を磨き、と、またごろごろしたくなる。
この朝飯の後、風呂、そのままごろごろできる、
これが旅館で二泊以上する、まさに、醍醐味、で、あろう。
バタバタと飯を食い、勘定をして、出ていく。
大きな差で、ある。
ここへくるときには、必ず二泊、で、ある。
つづく。
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