断腸亭料理日記2007
9月3日(月)夕
大阪出張、で、ある。
仕事自体は、15時からの会議。
18時前終えて、大阪なんば、のオフィスを出る。
東京は少し涼しくなってきたが、
大阪、35℃の猛暑が続いている。
大阪というところは、東京よりも地下街が発達しているのであろうか。
よくわからぬが、なんばのオフィスから、地下鉄の改札までに、
なんばウォークという、地下街を通る。
このくらいの時間、ここを歩いたのは初めて、で、ある。
少し、腹も減ったし、この地下街にある、うどんやで、
うどんでも食べようかと思い、歩いてくると、、、
串かつの、立ち呑みやが見えてきた。
うー。魅力的、、、で、ある。
筆者の仕事は終わったが、まだ18時前、なんとなく後ろめたい。
オフィスのそばでもあり、誰か知った人にでも見かけられたら、、
などと、考える、が、、、
まあ、いっか!、弊社社員は仕事熱心であるから、
こんなところにはいるまい。
暑いし、ビール一杯だけ、、。
紺の暖簾を押し分けて、入ってみる。
さすが、で、ある。
この時間でもかなりのにぎわい。
カウンターの一画に立つ。
大阪の串かつ立ち呑みには、かなり以前に入ったことがあるのだが、
システム、がよくわからない。
少し、まわりをみてみる。
皆、なにを呑んでいるかというと、
生、もあれば、瓶ビールもあり、チューハイもあれば、日本酒ある。
なに、というとこは、なさそうである。
一先ず、生、を、おかあさん、に頼む。
店は、主としてカウンターだが、テーブルも二つ三つあり、
立ち呑みの店にしては、思ったよりも広い。
カウンターの中では、小父さんが串かつを揚げている。
注文は、特段のルールもないようで、めいめいに、いう。
串かつはなににしようか。
牛カツ、豚カツ、玉ねぎ、こんなところでよかろう。
生ビールがきたところで、頼む。
カウンターには、生キャベツと、お約束の「二度漬け禁止」と書かれた、
ウスターソースの容器が置かれている。
腹も減っているので、キャベツをつまんではちぎり、
ソースにつけて、バリバリ、食う。
これがけっこううまい。
と、カウンターに、小さな四角いぬれた布が、置かれているのに
気が付いた。正方形でちょうど、コースターくらいの大きさ
で、ある。どうもこれ、おしぼりの代わりのようである。
キャベツをつまんでも、串カツの、串をつまんでも、
手はよごれる。
ちゃんとした、おしぼりではなく、
こんな小さな布切れ。
この店だけなのか、大阪のこうした店ではあたりまえなのか、
わからぬが、ちょっとおもしろい。
キャベツをつまんでいると、きたきた。
左から、牛カツ、玉ねぎ、豚カツ。
ソースにつけて、端から、食う。
豚も、牛も、玉ねぎも、うまい。
このシャバシャバのウスターソースがまた、うまい。
三本食って、お勘定。
これで、¥850。
これだから、立ち呑みはいい。
しかし、大阪というところは、不思議なところである。
こうした、立ち呑みが、大手を振って、ちゃんとした
地下街にある。
東京では考えられないで、あろう。
むろん、東京でも立ち呑みはご存知のように、沢山あるが、
ガード下だったり、まあ、“明るいところ”には、ない。
この大阪の立ち呑みは、梅田の地下街をはじめ、様々なところにある。
店は、昼過ぎには、営業を始めている。
大阪というところ、なかなか、おもしろい。
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