断腸亭料理日記2007
11月4日(日)第一食
さて、なぜか、カレーうどん、で、ある。
まったく、なぜだかわからない。
急に食いたくなった。
どうも、定期的に食いたくなるものらしい。
ちょっと、時間はかかるが、特別な用意はいらないので
ちょ、ちょっと、作れてしまう。
それがわかったから、よく作るようになった、のかもしれない。
うどんは、乾麺でよい。
いや、なまじの茹でうどんよりも、うどんの場合、
太めの乾麺を茹でた方が腰がある。
切れているので、買いに出る。
近所の100円ショップ。
太めの乾麺のうどんというのは、愛知県のものが
うまいように思う。
味噌煮込みうどんのお国柄、だろうか、
愛知県は、うどんもうまい。
現に、名古屋の味噌煮込みうどんは、店でも、乾麺で作る。
(ついでだが、名古屋はカレーうどんもうまい。)
こんなものが、100円ショップに売っていたりするので
不思議なこと、でもある。
が、きてみると、愛知県のものはなく、
讃岐うどんの乾麺であった。
ちょっと、細め。
まあ、しょうがなかろう。
帰宅。
前の日記を見ながら、作り始める。
(元のレシピは、チューボーですよ!)
最初に、鰹で濃い目にだしを取っておく。
小麦粉、強力粉を60g(二人前)。
まず、テフロンのフライパンで、弱火でそのまま炒める。
うっすら、色がついてきたらカレー粉を入れ
よく混ぜる。
そして、ラードを入れ、さらに炒める。
ここは、基本的に、ベシャメルソースの要領。
ダマがなくなり、クリーミーに、とろとろになるまで、炒める。
これがなかなか、手間、なのである。
筆者、以前には、このベシャメルソースはかなり苦手で、あった。
クリームコロッケを作ろうとして、
小麦粉団子のようなものになったり、で、あった。
至った結論は、油(脂)を多めにする。
こうすれば、まず、ダマにはならない。
今回も、少しラードを足したりしている。
(まあ、最初から、油の量も測っているわけではないが。)
ともあれ、とろとろになった。
でき上がりを合わせるため、乾麺を茹でる湯も沸かしておく。
そして、つゆの用意。
玉ねぎと、冷蔵庫にあった豚肉を切る。
鍋に先ほど取っておいた、鰹だし。
ここに、桃屋のつゆを入れ、豚肉、玉ねぎを投入。
つゆが、多少もったいないので、少なめにし、しょうゆと
酒を足し、加熱。煮る。
同時進行で、うどんも茹で始める。
茹で時間は7分と、パッケージには書いてある。
具が煮えたつゆを、先ほどの、クリーム状になったフライパンに
入れていくのだが、温度を合わせるため、一度フライパンを
再加熱。
火を止め、最初は、つゆの方を、フライパンに入れ、
クリームと合わせていく。
ゆるくなってきたら、つゆの鍋に戻し、よく混ぜる。
見た感じは、ダマにもならず、カレーうどんのつゆらしい。
味見。
よいだろう。
うどんの茹で具合をみる。
こちらも、OK。
茹でこぼし、数回の水洗い。
ざるのまま、ポットのお湯をかけ、切り、どんぶりに。
上から、つゆをかける。
ねぎ、青いところがあったので、そこを切り、散らす。
完成。
このカレーうどんのポイントは、やはり、ラードであろうか。
カレーうどんはコクがあるのが、うまい。
もともとのレシピはラードだけでなく、ヘッドも入れる。
が、ラードを入れるだけでも、随分違う。
今日の反省は、桃屋のつゆを減らし、しょうゆと酒を加えたところ。
(むろん、十分に食える味にはなっているのだが。)
甘みが足らなかった。内儀(かみ)さんなどは、生意気にも
ちょっと薄い、などと言い出すくらいであった。
実際には、しょうゆを足しているので、しょうゆの味は濃い。
それでも薄く感じるのは、甘みが足らなくなっていた、
ということである。
甘さも、そこそこのレベルになっていることが
カレーうどんでは、必要だった、ということである。
ともあれ、たまに食いたくなる、カレーうどん、で、ある。
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