断腸亭料理日記2007
11月18日(日)夜
さて、日曜日、夜。
実は、昨日、土曜日に買ってあったのであるが、鮟鱇、で、ある。
買った場所は、例によって、アメ横の魚屋。
鮟鱇は自分ではさすがにさばいたことはない。
さばいてある、パック入り。
あん肝、も、入って、3パック、500円。
いつもながら、かなりの格安、で、ある。
こんな感じ。
入れるものは、ねぎ、春菊、白滝、それから、麩を用意した。
3パックを開けてみると、やはりだいぶある。
あん肝は、熱を通してあるようである。
量が、ちょっと寂しいが、まあ我慢。
自分で、鮟鱇を買ってきて、鍋にするのは初めて、で、あろうか。
やはり、外で食べた方が、うまいもの、というイメージがある。
味付けは、どうしようか。
このパックには、味付けポン酢がついていたが、
これは水炊き、ということであろう。
また、鮟鱇鍋の本場、茨城の水戸や大洗などでは、
肝を溶いた、味噌味であることは有名である。
そして、東京で鮟鱇鍋といえば、神田須田町の老舗、いせ源。
ここはすき焼きの割り下より薄めの、甘辛のつゆで煮る。
これでいってみようか。
土鍋。内儀(かみ)さんと二人であるから、
今日は、火鉢ではなく、カセットコンロ。
火鉢でもいいのだが、大きめの土鍋で煮るだけの
火力を出すには、相当な量の炭が必要である。
出汁は取らずに、水。
酒、しょうゆ、砂糖。
煮立てて、材料をどんどん入れる。
あん肝もそのまま入れる。
いせ源も確か、そうであった。
ビール。
煮えるそばから、食う。
鮟鱇というのは、なにがうまいのかというと、
コラーゲン質、である。
身の味自体は、白身だが、うまみがある。
3パックもあるので、二人で、十二分に食える。
いせ原などへいって、お代わりでもすれば、随分なことにはなる。
かなりの満足、で、ある。
しかし、それにしても、これで500円というのは、
かなりの格安、で、ある。
輸入ものなのかもしれない。
今は、韓国、中国から入ってきているのもよく見かける。
あん肝の場合は、鮮度の問題などもあるのだろう。
やはり、国内産のものが圧倒的に、うまい。
身はどうなのだろうか。
判断できるほど食べつけているわけではないので、
よくわからぬ。
だが、今日のものは、鮟鱇鍋として、十分にうまかったと
いえよう。
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