断腸亭料理日記2007

カレー粉のこと・

鶏唐揚げとカレーうどん

さて、今日はカレー粉のこと。

作ったのは、先週金曜と、日曜。
カレー味の鶏唐揚げと、カレーうどんである。

なにか、カレーではなく、カレー粉味のものが食べたかったのである。

カレー粉、と、いえば、今、一般に売られているのは
エスビー食品の赤い缶のものであろう。
ほとんど、あれ以外には見たことがない。

むろん、エスニック系の輸入物などのカレー粉も売られているが、
そうしたものは、むしろ、ガラムマサラ、という言葉を
使った方が適切であろう。
(ガラムマサラは、インド料理での言い方で、こちらでいうカレー粉、
ではあるが、スパイスを混ぜ合わせたもの。
インドの家庭毎に、決まったものがあったりするようなものでもある。)

ガラムマサラではなく、カレー粉、で、ある。
エスビーのカレー粉は、いかにも、カレー粉らしい、カレー粉。
やはり、懐かしい味、である。

名前は失念したが、昔のスナック、かっぱえびせんの形をした、
カレー粉味のものがあった。あの味。

あるいは、銀座の洋食屋、煉瓦亭のカレーライス

これも、あの味で、あった。

カレー粉の味は、いわゆるゴールデンカレーやら、
バーモントカレーやらのカレールーのカレーの味ともまた違う。

不思議なものである。
やはり、スパイスの配合が違っているのであろうか。

さて、鶏唐揚げ。

ふと思い立って、カレー粉味で作ってみた。

エスビーのカレー粉をボールに入れ、これを

一口に切った鶏肉にまぶすわけであるが、
このままでは、うまく付かない。

少量のしょうゆ、水を加え、
そこに、鶏肉を入れ、よく混ぜる。

こうすれば、鶏肉によく馴染んでくれる。
やはり、鶏唐揚げには、よく味が付いていた方が、うまい。

よく馴染んだところで、片栗粉を、
これも、筆者の作る鶏唐揚げは、表面に満遍なく付くようにする。
これが好み、で、ある。

揚げる。

今回も比較的、高温で揚げてみた。
コロッケと違い、きちんと熱を通さないといけないので、
温度調節は、高温、中温、上げる前に、また高温。
そんな風にしてみた。

できあがり。


カレー粉風味のから揚げは、中華のパーコー(排骨)のような
感じになる。

香ばしくて、なかなかうまい。

そして、カレーうどん。

昨年作っているので、作り方はこちらをご参照されたい。

前に作ったものと、大差はない。


今回は、うどんが、細めの乾麺であるくらいの違いである。

小麦粉を炒めなくてはならない、いわゆる、
ベシャメルソース式であるので、ダマになってはいけないし、
なかなか手間は掛かるが、きちんとつくると、
うまいカレーうどんになる。

かえし、は、桃屋でもなんでも、市販のめんつゆで十分であろう。

小麦粉を炒めるときに、一緒にカレー粉も入れてしまうので
より、スパイスの角が取れて、カレー粉らしい味、というのか、
ほんわり、した、カレー粉味になる。

書いていて気が付いたのであるが、
カレーうどんはむろん、しょうゆが入るが、
無意識に、筆者、鶏唐揚げにも、しょうゆを、入れていた。
たいした量は入れていいない。
ほんの隠し味、といった程度であるが。

この昔のカレー粉味には、やはり、しょうゆ、が、合うのであろう。

さてさて、この、昔のカレー粉味。
他にどんなものに合うのであろうか。

どちらにしても、なにか、安心できる、
ほっとする味ではなかろうか。




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