断腸亭料理日記2007
7月8日(日)夜
内儀(かみ)さんと、夜はなにを食べようかと、相談していると
筆者は、天ぷら。内儀さんは、肉、と、いう。
まず、三筋のみやこし。
TELをしてみると、予約で一杯、と、いう。
天ぷらも暑くなると食べたくなるメニューであるが、
やはり、同じように考える人も多いのか。
肉、というと、寿のすぎ田で、とんかつ?
筆者の気分ではない。
本所石原のレストラン、クインベルは、どうだろうか。
TELをすると、大丈夫。
最寄り駅は、一般には大江戸線の両国、で、あろうか。
拙亭からは厩橋を渡って、自転車でもよいのだが、
内儀さんがバスがよいというので、都バス。
春日通りを通る、錦糸町行き。(都02系統)
これは都バスでも基幹路線といってよいのだろう。
利用する人も多く、日曜日でも10分間隔程度で走っているので
便利、で、はある。
(どうでもよいが、今、都バスはバスが今どこを走っているのか、
待ち時間はどれくらいかなど、運行状況をほぼリアルタイムで、
ネット、携帯、でもみることができる。石原さんが偉いのか、
たいしたものである。)
今日も、草履をつっかけて、出かける。
クインベル。
下町の洋食屋、という形容詞は、まったく失礼。
天才的な、ともいえる、腕と味の店である。
しかし、その気軽さは、やはり、気の置けない
下駄履きでいける、下町の洋食屋、で、ある。
石原一丁目で降りて、通りを渡って、店に入る。
奥へ案内される。
座ってまずは、やっぱりビール。
なににしようか。
内儀さんは、肉、それも好物の羊。
それから、天然鮎の唐揚げ、というのが黒板に書いてある。
これはどうだろうか。
それから、前菜は、、鴨のパテ、と、インゲンのサラダ。
鴨のパテ
この盛り付けの美しさ。
やはり、ただの洋食屋、では、ない。
立派なフレンチ、で、ある。
パイ生地でくるんで、焼いてある。
大きな、粒、の、ようなものが、入っているが、
これは、胡椒、で、あろうか。
なかなか、うまい。
サラダ。
鮎、が、きた。
天然鮎、というのは、以前から探していたりするが、
一般の魚屋ではまったくみかけない。
やはり、こういうところにまわってしまうのであろう。
こんがり、揚げられている。
食べてみる。
これは、これは、、、。
表面はパリッとし、中は、ほんわか。
身はまったくクセがなく、まさしく天然の味、で、あろう。
養殖ものだと、どうしても、はらわたが苦かったり、
今一つ、なのである。
ソースは、バルサミコ。
酸味も唐揚げには合っているのである。
うまい。
羊のガーリック焼き。
いわゆる、ラムチョップ。
こんがり焼かれたにんにくのスライスの風味が強く、
なかなか、うまい。
最後に、いつもは、中はドライカレーのデミグラスソースのかかった
オムライスなのだが、今日は、ここのもう一つの名物、
わたりがにのスパゲティー。
2〜3人前だが、頼んでしまおう。
大きな鉢で、出てきた。
湯気も立っている。
食べてみる。
なるほど、これは、うまい。
わたりがには、だし、なのであろう。
比較的、甘め、というのか、イタリアンというよりは、
洋食、といったらよいのか、マイルドな味。
むろん、麺にも味を含ませてある。
バクバクと、たべてしまう。
いや、これはバクバクと食べるものであろう。
いやー、食った食った、うまかった、うまかった。
お勘定は、二人で、¥7000ちょい。
また、食いすぎ、か。
住所 東京都墨田区石原1丁目25−5
電話番号 03-3623-1222
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