断腸亭料理日記

築地 寿司清 銀座店

1月23日(土)
昨日より帰京。
妻と午後から築地の松竹で
インド映画「ムトゥ踊るマハラジャ」を見る。
これは昨年渋谷での公開初日に見に行き、
インド人の皆さんの長蛇の列であきらめた。
いまだにロングランを続けている。
このカルト的人気はなんだろう。

3時間の(いい意味で?無駄に)長い映画。

帰り、築地 すし清 銀座店へ久しぶりに行く。

寿司屋も数々あり、高い店、安い店
有名な店、老舗、人気のある店、いろいろ行ってみたが
結局、このすし清が一番馴染む。
行動範囲にあるため、銀座店が多い。

なにがいいか?
安くもないが、高くもない。
チェーンだが(だからと言うべきか)技術もネタもまず、ハズレはない。
板さんが若く、イヤミがない。
岩海苔の味噌汁がうまい。
別に顔馴染みでなくても気の利いた焼き物、つまみを出してくれる。
(鮭ハラス焼、ぶりカマの塩焼き、帆立の磯辺焼、貝串など)

何かに、浅草の古い江戸前の寿司を握る
弁天山美家古の主人が書いていたが
寿司屋で酒を飲むのは邪道、
まして刺身をつまみに飲む、という食べ方は
もっての外、という。
(一度この店へは行ったが味としては私には懐かしい味。
決して悪い店ではない。)

確かに大昔の屋台のころにはちょっとつまんで帰る、
若しくは(今の小僧寿司同様に)家庭などへ持ち帰る、料亭などへの仕出し
などが主流だったころには店で今のような食べ方はしていなかった。

寿司屋が飲み屋でない、ということはわかる。

ちょっと刺身を頼んで、ぐだぐだと飲んで長居をする、という形は店にとっても
回転が悪く迷惑であろうと思う。

自分でも、安い店で一人、酒1本に、3つ4つ、つまんでさっと帰る、
というような食べ方をすることもある。これはこれでいい。
(これは魚河岸寿司、名前は忘れたが「お茶の水駅裏の立ち食い」などがそんな位置。)

しかし、落ち着いて、話をしながら、うまい魚と寿司を食う。
それも、ああしてくれ、こうしてくれ、と言いながら好きなものを
好きな状態で頼める、
という業態はそうはない。
それもいいじゃ ないか。
そうして欲しくない店ではしなければいい。

そこで好きなものをいくつか。

・わさび入りのり巻き(かんぴょう巻き)。
のり巻きはわさび入りに限る。
・ひもきゅう巻き(貝ひもときゅうり)。
・いわし巻き(いわしとガリ)。

なぜか巻き物ばかりになったが
どれも手巻きでなく巻き簀で巻いたもの。

まとまりのつかない話になったが
寿司屋については、またいつか。

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