名古屋にいると、魚、待望感が募る。
「魚、魚、魚が食いたい」
まさに、この事である。
築地・寿司清、銀座4丁目店へ。
しばらく待ち、カウンター席へ。
とにかく腹が減った。
「ひかりものは何が?」
「いわし、あじ、こはだ、さよりですね」
「じゃ、それ全部」
筆者はとにかくひかりものに目がない。
バクバクと食う。
うまい。
やっと、落ち着く。
名古屋の居酒屋でもあったが
「のれそれ(「愛知産」としてある。穴子の稚魚。
白魚を偏平にしたようなかたちをしている。)」がある。
三河湾で獲れるのであろうか。
カウンターのケースの中、ひかりものに混じって、
何かの皮のようなものがある。
聞いてみると
「さよりの皮。食べます?」
頼む。しばらくすると
割り箸に皮を巻き付け、塩をしてあぶって出てきた。
脂があってうまい。
さよりは、にぎり寿司にすると、ひかりものだが
さほどの脂はなく、さっぱりしている。
「さよりは、皮と身の間に脂があるんです。おろす時に残してしまうので
こうやって食べるんです」
とのことである。
さよりの皮焼き。うまいものである。