断腸亭料理日記

火鉢に火を入れて

12月15日(水)
結局、月曜日は休んでしまった。
こんなことでもないと、休めない。

今日は、早め、と、言っても、10:30、に帰宅。
この位に帰れれば、寝るまでに、少しは落ち着ける。

だいぶ寒くなった。
駅から、拙宅まで、自転車。

帰り着くと、火鉢に火を入れる

「火熾し(ひおこし)」に数個の木炭を入れ、ガスレンジにかけ、数分。

その間に、作り置きの「ふろふき大根」と、「肉味噌」をレンジで温める。
その他に、茹でた小松菜を、数分、しょうゆで煮て、即席の煮びたしに。

熱く熾った木炭を、火鉢に入れ、鉄瓶もあらかじめ熱くし、
五徳の上に据える。

これで、用意は完了である。

火鉢というものは、炭火が暖かいというよりも、
温められた、火鉢の瀬戸物部分が暖かい。
さらに、上に、なにも載せぬよりは、なにか載せた方が暖かい。
それも、保温力の高い、南部鉄の鉄瓶が、もっとも暖かい。

そもそも、この火鉢。なぜ、旧家でもない、拙亭のような、マンションにあるのか、疑問に思われる方もあると思う。
今、東京で、火鉢を手に入れようとすると、茶道具など、高価な趣味のものを除き、新品はまず売られていない。
(不思議なことに、名古屋では、家具屋でけっこう、見かける。)

そこで、古道具屋である。
古美術、と呼べるような、手書きの品でなければ、
\3,000ほどで、手に入るのである。
これも、そんな具合に、手に入れたのである。

閑話休題。
 

さらに、銚子に、酒を入れ、燗をつけ、まず一杯。

ふろふき大根、小松菜、佃煮(葉唐辛子)。

こんなもの、でも充分である。
 

(毎日が、「火鉢に火を入れられる」余裕があればいいのだが、、、。)


※平均点  2.593      合計 27人

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