断腸亭料理日記2006

〆鯖と戻り鰹煮

11月17日(金)夜

仕事帰り、御徒町の吉池をのぞいてみる。

今年は鯖がよい。
ごまさば、と、書いてあるもの、そこそこ大きい。
一本¥250。まあまあであろう。

それから、鰹。
戻り鰹はあまり人気がないのか、
切り落とし、が一山、¥200。
脂もありそうである。しょうゆで、煮よう。

鯖はどうしようか。
〆鯖もよいが、以前に手料理をし、あたったことがあった。
(このときは、風邪も引いて散々であった。)

98年

それ以来、〆鯖は作っていなかったのだが、
ひとつ、ためしてみようか。

帰宅。

まずは、鯖。二枚におろす。
身の張りも、においもさほど悪くない。
〆鯖でも、なかなかよさそうである。

半身は、味噌煮にでもしよう。
冷蔵庫へ入れておく。

半身。
きれいに洗い、ペーパータオルでよく水分を取る。
おろしてみると、ちょっと、水っぽい。
笊にのせ、両面にたっぷりと塩をする。

やはり、よく水分を抜くことがポイントであろう。

途中様子を見、さらに振り塩を足す。

2時間。
本来であれば、一晩、なのであろうが、
このへんでやめて、洗う。

ペーパータオルで、再度よく水分を拭き取る。

皮を引く。(手でむく。)

パッドに酢、塩、砂糖を入れ、用意。
半身を漬け、上からペーパータオルを掛けておく。

30分ほど。

酢から上げ様子を見る。

酢を切り、端っこを切って味見。
このくらいの時間では、表面は〆られているが、中は生。
だが、状態としては悪くはなさそうである。

ひとまず、よかろう。
置いておく。

鰹。
湯を沸かし、笊にのせ、霜降り。
冷水で、崩れぬように気を付けながら、洗う。

鍋に移し、酒、しょうゆ、しょうがスライスを入れる。
鰹も煮過ぎてしまってはパサパサになる。
味は濃い目に。

沸騰して、アルミ箔で落しブタをし、4〜5分。

よいかな。
盛り付け。


〆鯖。

切り、盛り付ける。

食べる。

〆鯖。

鮮度もさほど悪くはなかったのであろう。
もう少し〆た方がよいのかもしれぬが、
なかなかよい感じではなかろうか。
脂も随分と、ある。

今年の鯖は、本当に、安くてうまい。

鰹。

これもなかなかよい。
ハラスあたりは、より柔らかく、脂もあり、うまい。

寒くなったので、酒も菊正宗を燗で。


今週は随分な緊張が続き、疲れた。
まだまだ、この緊張は続き、週末もなかなかゆっくりと休む
ということにもならない。
また、来週は、落語会。

ここが気合の入れどころであろう。

好きなものを作って食うのは、多少ではあるが、くつろげる。



断腸亭料理日記トップ | 2004リスト1 | 2004リスト2 | 2004リスト3 | 2004リスト4 |2004 リスト5 |

2004 リスト6 |2004 リスト7 | 2004 リスト8 | 2004 リスト9 |2004 リスト10 |

2004 リスト11 | 2004 リスト12 |2005 リスト13 |2005 リスト14 | 2005 リスト15

2005 リスト16 | 2005 リスト17 |2005 リスト18 | 2005 リスト19 | 2005 リスト20 |

2005 リスト21 | 2006 1月 | 2006 2月| 2006 3月 | 2006 4月| 2006 5月| 2006 6月

2006 7月 | 2006 8月 | 2006 9月 | 2006 10月 | 2006 11月



BACK | NEXT |

(C)DANCHOUTEI 2006