断腸亭料理日記2005

神楽坂・神楽小路・

カレー・キッチンめとろ

10月31日(月)昼

さて、今日は、神楽坂の「めとろ」、である。

昨年、この日記を復活させてすぐ、一度書いていた

この店、正確には、「キッチンめとろ」らしい。
メトロではなく、めとろ。

場所は、神楽坂下から坂を登り始め、一本目の右の路地。
神楽小路、と、いう。

筆者には、やはり、たまには、書いておかなければ、と、
思うような店である。

つまり、なにか、魅かれる店である。

狭い路地に面し、店は、カウンターのみ。
おじさんというのか、おにいさんというのか、男性と、
おばさん、というのか、おねえさん、というのか、女性、の、
二人でやっている。

基本的には、カレーを中心に、焼肉定食など、
定食物も、ある。

客層は、学生もあるが、サラリーマンも多いかもしれない。

なぜ魅かれるのか?

一つは、カツカレーが好きである、ということ。
別に、カツカレー専門店ではないが、筆者はここに、
カツカレーを食べにくる。

毎週とはいわないが、最低でも、月に一度は、
昼に、カツカレーを食べないと、収まらない。

もちろん、オフィスが、近所であり、界隈で、カツカレーが食べられところ
と、いうと、そんなには、ない、ということ。

そして、そのカツカレーが、当然うまい、ということ。

カツは、注文が入ってから、こんがりと揚げる。
香りから、ラードであると思われる。

カレーは、いわゆる、普通のカレー。
インドカレーでも、欧風カレーでもない。
色は、ダークブラウンで、味は、ウスターソースが少し強めで、
とても、コクがある。

これも、うまい。
カツカレーには、ぴったりのカレー、である。

そして、もう一つ、ここが好きな理由は、
先に述べた、おじさん、と、おばさん、が、どうにも、
よい、と、いうこと。

この二人の関係が、どうしても、気になってしまう。
夫婦であろうか。
いや、敬語で、喋っているので、赤の他人かもしれない、、。
夫婦なのか、赤の他人なのか、わからぬが、とても気になる
二人なのである。
仲がいいような、悪いような、ちょっと、不思議な雰囲気を
醸し出している。

この不思議な雰囲気が、妙に気になって、よい、のである。
(今日、ひょっと、思ったのであるが、この二人、親子ではあるまいか、、。
お母さんと、息子。うーん。大胆な推理である。)

そして、この店といえば、どうしても、落とすことができない一点は、
男性の方が、発する、「ありあと、あんす」という声。
少し高いトーンで、妙な節が付いていている。

わかっていても、つい、微笑んでしまう。
この声が聞きたくて、来ている、の、かもしれない。

神楽坂、神楽小路・キッチンめとろ。
ホッとできるところである。





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