断腸亭料理日記2005

駿河台下

カリー・エチオピア

9月4日(日)第一食

AM、銀座へ行く用事があった。
(なにも、朝から銀座へ行かなくとも、よかったのであるが、
いつでもよい、ことほど、いつでも行けない、そんなものもある。)

折角、出かけるのであるから、
なにか、食べよう。

日曜日のこの時間、昼前、あいている店、、、。
少し廻るが、神田駿河台下のカレー屋、エチオピアにしよう。
まだまだ、暑い。
カレーはよい。

この日記には、書いていなかった。
ここのカレーも好みである。

辛いさらさらカレーでは、天神下のデリーが、やはり、筆頭になるが、
ここのものも、負けてはいない。

筆者が行き始めたのは、そう古くはない。
創業は、昭和63年。当時は、喫茶店であったという。
それで、ご店主の好きだった、
エチオピアのモカ(コーヒー)から名前がついた、と、いうことである。

場所は、神田駿河台下の交差点から、お茶の水駅方向に上がってすぐ左。
1階は、カウンターだけの狭い店である。
間口も狭いため、ひょっとすると、通り過ぎてしまうくらいの
小さな店である。
(ちなみに、ここ、町名は小川町である。)
日曜日の開店直後、11:00であるが、なんと、ほぼ、満席。
券売機で食券を買う。
今日は、海老でいってみよう。

座ると、食券を取りに来る。
ここの店員さんは、若い方であるが、昼も夜も、
なかなか、丁寧である。

食券を渡すときに、辛さの度合いを聞かれる。
メニューの札には、0倍〜70倍まで、ある、と書かれている。
ノーマルの0倍でも、普通のカレーの辛口、であると、
説明される。

筆者は、天神下のデリーのカシミールレベルの辛さを求める。

10倍。

次に、茹でたホクホクのジャガイモが、
バターとともに、運ばれる。
これはこの地域の習慣であろうか、ボンディ
同様である。

壁に、貼り紙がしてある。

注文が入ってから、作るため、時間がかかることがあるが、
ご了承いただきたい、とのこと。
確かに、スタンドカレー、のスピードではない。
若干待たされる。


まず、気が付くのは、グローブの香りの強さである。
この店は、店構えから、ただのスタンドカレー、と思って
入ってくる人も、少なくないのであろう。
そういう方には、この香りには、ちょっと引いてしまうようである。

しかし、このグローブの香り、慣れると、かなり病みつき、
癖になる。また、これが、食欲を誘う。
一口食べると、また次の一口が食べたくなる。
そんな、魔力になっている。

カレーのジャンルとすれば、サラサラのインドカレー、
と、いうことになろうが、デリーのカシミールほどの
サラサラではない。

10倍の辛さは、同じくカシミールとの比較では、
若干、落ちるかも知れない。
しかし、十分満足できる辛さ、ではある。

えびは、なるほど、オーダーが入ってから作っているようで、
プリプリである。

「東京グルメ」でみると、あまり評判は高くもない。

なぜであろうか。
グローブ、のおかげで、あろうか。

量が多い、堅いなど、ご飯の評判も悪い。
確かに多いが、筆者などには、辛さとグローブのおかげで、
食欲のない、真夏でもモリモリと食べられる。
また、堅めに炊かれているが、ルーとの相性は悪くない。

ともあれ、筆者にとっては、近い方向のカレーとして、
デリーのカシミールの次にうまいカレーではないかと、思っている。

(さて、その後、9/6の夜にも行ってしまった。これはビーフ。
珍しい、キリンのハートランドが置いてあり、筆者にとっては
思い出のビールでもあり、ふらふらと、頼んでしまった。)

こんどは、15倍くらいで、いってみようか。

HP





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