断腸亭料理日記2005

あわびのお粥

7月19日(火)夜

「夏痩せと こたえてあとは・・・」

なんという、乙なものではないが、またまた、
ちょっと風邪ぎみである。

梅雨明け十日、しばらく暑い日が続くと思うと、それだけで、
また、少し、うんざり、である。

筆者、もともと、冬よりも夏の方が好きであった。

40を越えると、冬の寒さよりも、夏の暑さの方がこたえる、と、
池波先生も書かれておられるが、それもわかる、、、
などというのも、少し、さびしい気もする。

なにを食べようか。
あまり食欲もない。

中華粥で、いこう。

拙亭の近所である。
清洲橋通りと、春日通りの交差点から春日通りを御徒町方向へ
少しいった、春日通り沿い、右側。

「龍龍養膳粥店」と、いう店。
中国人の方がやっている店である。

以前には、何回も来ていたのであるが、
いつしか、なぜか、メニューが居酒屋風になり、足が遠のいていた。
元の、店名の通りの、お粥のある店に戻っていた、
という情報を得ていた。

お粥は、入っているものによって、薬膳上の
効果が、書かれている。

滋養強壮、と、いうようなことが書いてあるもの。

他のものと、格段に値段が違うが、
この際である、「あわびとクコの実入り」、でいってみよう。
(お粥には、水餃子と、杏仁豆腐のデザートが付く。)

両側に取っ手のような出っ張りが付いた、
大きな陶器のどんぶりに入れられて出てきた。

真中に、赤黒いタレのようなものがまぶされた、あわび。
そして、赤い、クコの実。
白きくらげも、見える。

ちょっと、調べると、白きくらげは、
薬膳ではクコの実と合わせて食べると、不老不死の薬、、?。
あるいは、美肌効果、、?。

クコの実と、あわびは、肝を養う、ともいうようである。

よくは、わからんが、兎(と)にも角(かく)にも、
身体によい、と、いうことである。

白粥自体は、味はない。
味濃く煮られた、あわびが、味付けになっている。
ちなみに、あわびは、スライスで、量は随分入っている。

気温は暑いが、温かく、柔らかい中華粥は、胃に染みわたり、
食欲のない胃を、じんわりと温めてくれるような気がする。

一食くらい食べただけでは、どう、ということもなかろうが、
病は気から、すこしは、元気が出たような気がする。

夏休みまではまだ、しばらくある。
仕事も、そこそこ、忙しい。
頑張らねば。



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