断腸亭料理日記2005

塩らっきょ

6月25日(土)夜

さて、今日は、らっきょう、の話し、である。
3週間ほど前、近所のハナマサで生のものをに見かけ、
らっきょうを漬けてみた。

初めてである。初めてのわりに、なかなか上手くできたので書いておく。

生の、泥のついたままのらっきょうは、洗い、
上下を切る。


文字で書くと簡単であるが、1kg、もの、らっきょうを
洗い、根のついた部分と、上の部分を切るのは
なかなか、たいへんな作業である。

といっても、自分でやったわけではなく、
これは、助手(妻)の仕事である。
「未来の巨匠」の気持ちがわかった、と、いっていた。

これを、まず、塩漬けにするわけであるが、
重石ができるような、適当な容器がないので、
いわゆる、大き目のタッパーにする。

少しずつ、容器に入れ、塩をし、ヒタヒタまで、水をさす。

このまま、冷蔵庫に入れ、2週間。

2週間たったもの。

一度取り出し、洗い水を切る。ここで、塩抜きをする、
というやりかたもあるようだ。
かじってみると、さほど、塩辛くなく、まだ、生っぽい。
洗うだけでよいであろう。

少し、陰干し。

ここで、二つに分け、少し、甘酢漬けにしよう。

塩漬けは、3%程度の塩水、などと書いてあるレシピもあるが、
計算するのが面倒なので、1回目は、若干薄かったようなので、
少し多目の塩加減にし、1回目同様に、ヒタヒタの水を差す。

甘酢の方は、少し、いわゆる酢の物などの甘酢よりも、甘めにしてみる。
らっきょう、というものは、味は付きにくいのであろう。
また、少し、甘めの方が、うまいであろう。
(砂糖を溶かすには、加熱しながら。)

再び、冷蔵庫へ。

甘酢の方は、これから2〜3日で、つまり、先週の前半、透明感が出てきた。
味見をすると、よさそうである。

塩の方は、今日はじめて食べてみた。

これも、なかなか、よい加減である。

らっきょ、と、いえば、甘酢の方が一般的であろうが、
つまみ、とすれば、断然、塩らっきょ、の方が、よい。

塩らっきょ、というものを初めて知ったのは、どこであったろうか。
子供の頃から知っていたわけではない。
(もっとも、子供が好きなものでもないが、、。)

葛飾・四つ木に住んでいた頃、立石仲見世の入り口の漬物屋で買ったのが
最初であったような気がする。
甘酢のらっきょ、よりは当然さっぱりとし、
つまみ、として、うまいものである、と、思い。以来、好物になった。

もつ焼きに、塩らっきょ、とくれば、当然、チューハイ。
これは、かなり下卑た、組み合わせであるが、黄金のような気がしている。

妻も好物になり、それ以来、拙亭の冷蔵庫には、
塩らっきょ、を切らしたことがない。

自作を覚えたので、
来年は、1年分を作ろうか。


『募集』
「断腸亭に食わせたい店、もの」、随時、大募集。
あなたのお勧め、ご紹介いただければ、うれしく思います。
その他、ご感想、ファンメール(?)も是非!!

断腸亭料理日記トップ | 2004リスト1 | 2004リスト2 | 2004リスト3 | 2004リスト4 |2004 リスト5 |

2004 リスト6 |2004 リスト7 | 2004 リスト8 | 2004 リスト9 |2004 リスト10 |

2004 リスト11 | 2004 リスト12 |2005 リスト13 |2005 リスト14 | 2005 リスト15

BACK | NEXT |

(C)DANCHOUTEI 2005